の続編です。

私は、
日本の学校教育を「子どもに与えたい教育」とは
考えていません。
しかしながら、
日本で生まれ、日本で育ち、日本の学校に通い、
今すぐに日本を飛び出せる当てがあるわけでもなんでもない我が子に対しては、
現状と折り合いつつ自分の将来を考えられるように
ヒントを与え、環境を整備することを続けざるを得ないと思います。
それが前編でした。

では、学校や教員に対しては?
私、一応、教員免許(高校理科専修・中学理科一級)を持ってて、
まだ無効にはなってません。
また、専門学校非常勤などの教員経験もあります。
その立場から、学校・教員サイドに質したいことは、やはりあるのです。

・目の前の従順そうな生徒が、
 「無味乾燥な知識を無意味に暗記させられる」と考えている可能性について、
 どのくらい考えていますか? 
 
・たとえば、あなたが理学部物理学科出身であるとして、
 「物理、なにそれ、嫌い」と言っている低学力の生徒に
 どう接したいですか? 
 「教えることを(実質的に)断念する」以外に
 行動の選択肢を持っていますか? 
 その生徒たちは、その後の一生で二度と、
 物理に触れないかもしれないんですよ。
 人生最後かもしれないんですよ。
 その可能性を考えていますか? 
 (そこらへんに想像が及ばず、対策しない教員が多かったから
  物理の選択率が下がって、
  物理科の教員採用が激減したんでしょうが!)


・団体行動は、それ自体は出来ないより出来たほうがいいんです。
 巧くできるに越したことはないんです。
 では、
 「団体行動する」「集団の和を乱さない」「秩序正しく行動する」と、
 「生命を守る」「健康を守る」「安全を守る」の優先順位の関係はどうですか? 
 相容れない場合、摺り合わせられますか? 
 摺り合わせ方法や方針は? 判断基準は?
 (参考:石巻市・大川小学校事件)


しかしながら、学校に問題がたくさんあるとはいえ、
日本で学校に通い、問題意識を持てる子どもの立場は、
やはり社会全体から見て
「恵まれている」
と言わざるを得ません。
自分の立場をどう考えるか。
続編は、ふたたび、子どもへのメッセージです。