2014年1月、遅ればせながら、「Kindle for iPhone」を試してみました。
移動中の2時間で、3冊の書籍を読まざるを得ない状況に陥ったからです。
なおかつ、「Amazonお急ぎ便」でさえ配送が間に合いそうにありません。
それでも、どうしても読んでおきたい。
ならば、電子書籍しかありません。
その時点で使えた唯一のデバイスは iPhone 5S です。





というわけで、Kindle for iPhone デビュー。 
気づいたことをメモしておきます。

●電子書籍は速読に適している

私、読むのも書くのも並外れて速い方だと思います。
調べ物や辞書引きをしなくてよいという条件下であれば、一般的な新書1冊を、概ね30分~40分程度で読めます。
簡単にノートを取りながら読んでも、1時間程度でしょうかねえ。
「紙の束を広げる」「紙の束を支持する」「紙をめくる」に律速されずに読める電子書籍、私にはうってつけのようです。

●ページングは、もう必要ないかも

紙メディアで発達したページングは、電子書籍に持ち込む必要があるのかどうか。
私は、なくてもよい気がします。
巻物のように上から下・右から左に、テキストが延々と流れていくスタイルであってもいいかなあ、と。

●電子書籍は老眼の人への福音

35歳で老眼宣告され、40歳で遠近両用メガネ、45歳で近用メガネがなければ新聞を読めなくなった私、
「本を読みたいけど、(その本の)活字を目で追うのはしんどい」
という場面が増えてきて、フラストレーションを感じていました。
フォントの大きさを調節できる電子書籍があれば、これからさらに老眼が進んでも、読書に困らなさそうです。
ありがたいことです。「老眼になっちゃって」が知へのアクセスの障壁にならないわけですから。

●ただし、デバイスの解像度に要注意


iPhone/iPad に Ratina ディスプレイが採用される以前、私は
「Kindle for iPhone/iPad 使えねーじゃん」
と思っていました。ちょっと試してみたことはあるんですが、どうにも読みづらく、目が疲れてしまい、
「日常の読書や資料読みには使えない」
と判断していました。
ところが、昨年11月に iPhone 5S に乗り換えたため、今回の Kindle for iPhone 利用は Ratina ディスプレイでの初体験となったわけです。
「ぜんぜん違う!」
というのが第一印象でした。
これなら、日常の資料読みに充分に使えそうです。

●やっぱり、せめて、スマホではなくタブレットかなあ

iPhone の小さい画面で本一冊読むのは、Ratinaディスプレイとはいえ、やっぱりちょっと、しんどいものがありました。
というわけで、ただいま iPad(Ratina ディスプレイ) の中古を物色中。いろいろ考えた末、Amazon Kindle シリーズは候補から外しました。
でも、購入ボタンをポチる前に、やっておくべきことがあります。

●ノート・メモの機能は?

今回は試していません。
近々、私の日常の生産活動に必要な機能が一式揃っているのかどうかを検証したいです。
そこで「大丈夫」と判断できたら、iPad(Ratina ディスプレイ)導入を考えようと思っています。

●精読・熟読には、どの程度適しているのか?

知的生産を職業とする人間にとっては、避けて通れない問題です。
大量の資料に斜め読みでも目を通すことが必要であると同時に、必要な時には徹底した精読・熟読を行う必要もありますから。
精読・熟読、それに求められる大量の他の資料の参照などについて、Kindle for iPhone/iPad ではどの程度 の配慮がなされているのでしょうか? 気になるところです。数で言えば、見込みユーザの少数派でしょうから。
若干の問題があっても iPad は購入することになりそうですが、一応のチェックはしておきたいところです。

以上、流行りモノにやや疎いオバハンライターによる、Kindle for iPhone レポートでした。