みわよしこのなんでもブログ : 社会保障

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ライター・みわよしこのブログ。猫話、料理の話、車椅子での日常悲喜こもごも、時には真面目な記事も。アフィリエイトの実験場として割り切り、テーマは限定しません。


社会保障

[貧困問題]大阪市北区天満母子変死事件から3年と1日

2013年5月24日は、大阪市北区天満のマンションで、若いお母さんと2歳の息子さんが遺体で発見された日です。
Togetter: 大阪北区天満母子変死事件

当初は「孤立と貧困の末に母子とも餓死」と見られており、生活保護を申請しようとして断られたという報道もありました。
なぜ母子とも亡くなる結果となったのか、結局、判明しないままです。
間違いないのは、お母さんと息子さんを悲劇的な結末から誰も救えなかったことです。
すべての神様が背中を向けているうちに、神様たちの死角で亡くなってしまった。
そうしか言い表しようがない気がします。


私は、息子さんのお名前の一文字を、我が家に来て1ヶ月半ほどが経過していた猫の瑠(りゅう・当時5歳)に頂戴しました。
もともと「リュウ」と呼ばれていた彼には、「ウチで名前を新しく付け直そうかな」とも思っていたのですが、ヘルパーさんたちに「リュウくん」で定着したので、「ま、いっか」と。
「どういう漢字にしようかな」と考えていたときに、この事件が報道されました。
私は
「生まれて3年も生きなかった、ほとんど誰の記憶にも残らなかったであろう息子さんのことを、せめて忘れないでいよう」
と思い、息子さんのお名前から一文字を頂戴して、「リュウ」を「瑠」にしました。
この経緯は、本ブログ:「大阪・天満 母子変死事件報道から1年」に少し詳しく述べています。

お花とケーキを買って来て、お二人のご冥福を祈りました。
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漢字を頂戴した瑠は、8歳になりました。
カメラが好きじゃない瑠、なかなかカメラ目線バッチリの写真は撮れません。
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3年後の2016年5月、同じような状況のお母さんとお子さんの状況は、良くなったのでしょうか?
「良くなった」という実感は、正直なところ、ありません。
 良くする方向性に向かう芽が、たくさん生えてきたのは事実だろうと思います。
でも、枯れる芽もあれば、おかしな方向に向かう芽もあります。
その間にも、介入や援助の必要な子どもたちは、その年齢で必要な経験や配慮が得られないままで育っていくのです。

伝える人間に出来ることは多くありません。せめて、出来ることをするしかありません。
そんなことを考えながら、ケーキをいただきました。
自分の心と身体のエネルギーは、出来ることをするためにも必要ですから。

 
お母さんと息子さんが同じ町内のご近所にいたら、私に何か出来たでしょうか?
たぶん何も出来なかっただろうと思います。
生き延びて今日を迎えている自分は、
「無力だけど、しないよりマシ」
と自分に言い聞かせながら、出来ることをするしかないのです。 

[貧困問題][猫ばか日記]大阪・天満母子変死事件から満2年

本日は、大阪・天満で、若いお母さんと2歳の男の子が変死体で発見されてから満2年です。

その当時、我が家は新しい猫メンバーを迎え入れるところでした。
現在7歳の瑠(りゅう)です。


「りゅう」という名は、虐待を受けていた生家でつけられていました。
アニマルシェルターを経た彼が、我が家の一員となると決まったころに、大阪・天満母子変死事件が報道されました。
私は、亡くなった2歳のお子さん・瑠海君とお母さんのことを忘れないために、瑠海君から漢字の一文字をいただき、「りゅう」を「瑠」にしました。

瑠海君、お母さん。
亡くなられていたことが分かってから満2年の本日、改めてご冥福を祈ります。

充分すぎるほど過酷な幼少期を過ごしたものの、人間界でそんなことがあったとは知らない本日の瑠です。


2014.08.30 緊急アクション関西 ~子どもの貧困対策大綱できてんて? ほんで、どうすんねん? 参加メモ

「2014.08.30 緊急アクション関西 ~子どもの貧困対策大綱できてんて? ほんで、どうすんねん?」
に参加しました。
メモを取り急ぎ公開しておきます。

午前の部 10:00-12:30

●山科醍醐こどもの広場 村井さん

 

開会挨拶

今日のスケジュールについて

 

大綱できた。では民間でできることは何か。行政、メディアと一緒にできることはなにか。

話し合うテーブルをつくろうと思った。

今日は、今、関西(+東京)でさまざまな取組をしている方に出会う機会、一緒に走る一枚岩を作る機会にしたい。

今日、全国の自治体から人が来ている。

 

本日、これから幸重さんに子どもの貧困対策について反してもらう。

 

●幸重さん(社会福祉士)

今日、子どもの貧困対策大綱ができて最初(笑)のアクション。

大綱について。

4月施行、4-6月検討会、自分も検討会に参加。今日、検討会委員もきている。

そして昨日大綱。

意見はたくさんある。自分も言いたいことたくさんある。

でも子どもの問題は一年待つわけにいきたい。

せっかくできた大綱の中で出来ることを。

 

大綱。予算ついているものが偏っている。教育ばっかり。もともとやっていたものばっかり。生活支援にはついてない。

 

子どもの未来は日本の社会。国が悪いとか企業なんとかしろとかではなく、手を合わせてやっていくということ。これを大事にしていきたい。

 

来年度の予算。教育支援、保護者就労支援、施策推進体制以外は要求されておらず、生活支援、欄もない(笑) でもここでできることを。

 

・自己紹介

滋賀県のスクールソーシャルワーカー。村井さんと「こどもの広場」で活動。

個人的には、スクールソーシャルワーカーの拡充、嬉しい。

現在、全国で1500人しかいない。ほとんどが週に12回、学校や教育委員会で仕事。

でも大綱、「学校を子どもの貧困対策のプラットフォームに」。

そこに専門家を配置するということで、スクールソーシャルワーカーに期待。

1500→5年間で10000人 という拡充。

10000人が配置されたらどうなる?

すべての学校に配置されるわけではない。

ただ、スクールカウンセラーと違って、いつも学校にいなくちゃいけないわけではない。

10000人のソーシャルワーカーが配置されたら、何らかの形ですべての学校はカバーできると思う。

地域格差、明確。需要の多いところには重点配置。

 

・心配なこと

スクールソーシャルワーカーの質の担保。学校の先生との連携(ケース発見はできない)、スーパーバイザーの存在。そこらへんが明確にされていることは評価できる。

「授業も教えて」とかカウンセリング業務とか、ソーシャルワーカー業務ではないことをお願いされるようになったら困る。

一般的にソーシャルワーカー、子どもの貧困について自治体でどう動くか、民間との連携について疎い。

 

・困窮者自立支援法。

大人のホームレス等に働きかけることが前提。子どもも忘れないでほしい。

 

・奨学金。

高校無償化に戻せばいいじゃないかと思うけど、とりあえず奨学給付金。学費以外の負担への給付。これは評価できる。無償化を減らしてこれ増やすのは何だと思うけど(笑) 学費以外の負担への給付、評価できる。

生活保護世帯の子どもたち、高校生になるとバイトせざるを得ない。バイトしても収入認定されるということが今年3月まであった。でもワーカーには知らない人もいて、「不正」とか言う人も。そのバイト代が本人の学費に還元されること重要。4月からは進学のための貯金が認められるようになった。これは広報していきたい。

「あしなが」の皆さんたちが頑張った成果だと思う。貸与奨学金の返還、所得と連動するように。一歩ステップあがった。ゆくゆくは給付型に。

 

・学習支援

ひとり親世帯の親の約14%が中卒(中卒就職 ではなく、中卒高校中退)。高認試験のための給付も。

学習できる環境も必要。子育てしながら勉強は無理。給付による支援、居場所づくり。

 

・子どもへの学習支援

生活保護世帯の子どもだけではなく、生活困窮世帯の子どもを対象に。評価できる。

ただ費用、自治体がてんやわんや。どこが力を握るのか。各自治体、早く決めてほしい。

注意、年末までの予算検討で決定。今やらないと。

学習だけではなく、進路相談、居場所提供(生活習慣・社会性)。予算にいれてほしい。

 

・学習が遅れがちな中学生を対象とした学習支援

すべての中学生が対象。びっくりした。経済的な理由に限らず、学習習慣が身についていない中学生を支援。

ここにお金をつけて取り組んだこと、とても価値があると思う。

でもどう動くか。非常に難しい。地域の人、民間企業、NPO、みんなが協力しないとスタートしない。この協力が大変。どう乗り越えていくのか。

大綱、学校の貧困対策プラットフォーム化。学校の先生はほとんど知らない。貧困はわかっている。でも「また来たか」。外国語教育、環境教育、こんどは貧困?

この事業、各中学校区で行われたら画期的だと思う。期待。

 

・子供の夢応援プロジェクト

とにかく子どもの貧困、みんなで考えないといけない。これは共通認識。

子どもの貧困に関しては、すべての党派が一致して「やらないかん」。

でも実施論になると揉める。

今日、お金の話をずっとしている。文科省レベルではお金ついた。でも国レベルではついてない。バランスの問題。

国だけ頑張るのでなく、官公民。企業もがんばりたい。貧困でギリギリの生活してる人が多かったら消費も減る。

メディア。今日たくさん来てもらっている。でも本当に大事なことを伝えてくれないことが多い。メディアも協力してほしい。

昨日、総理が表明。閣議決定。どんな政権になっても続けてほしい。

子どもの貧困、理解してほしい。虐待、10年前と違ってオレンジリボンなど知られてきた。

情報発信。

企業もお金を集めて、そのお金で子どもたちに機会を提供する。

助成。枠が限られるけれども、きちんと助成すること。このプロジェクト重要。

 

大綱、しっかり読み込んで広げていきたい。

 

●朝日新聞、中塚さん

国内外の事例を紹介。

 

・愛知:学習支援

企業経営者が会社をたたんで開始した学習支援「ポトスの部屋」。子どもが定時制高校にかよっていた親として。ネグレクトされている子どもと銭湯に行って身体の洗い方を教えるなどの生活支援も。

相模原市:公共の中3勉強会+高校生・ニートの居場所+学習支援。高校に不合格で行けなかった子どももそこに。


・箕面:「暮らしづくりネットワーク北芝」。

地域通貨「まーぶ」。子どもたちが「仕事くれ」と集まってくるらしい(笑) その通貨でお父さんにプレゼント買ったりなど。子供たちに「働いて稼ぐ」という力をつけていく。

 

・写真

 相模原の居場所。食事作り。お腹が満たせる+素直になっていろいろ話せる という利点。

 箕面、子どもたちが働いているところ、「求人」のようす。

 

・英国:子どもセンター

親子が必要な情報、支援業務のすべてを一箇所で受けられるサービス拠点。全英に350ヶ所。困難な地域から優先的に。小学校に併設。「EVERY CHILD MATTERS」が合言葉。

狙いは、どちらかというと親。困難を抱える親の発見。大人の参加できるプログラムも多い。ぶらっと寄れる。でも戦略的にしかけられている。

Extended school。学校での活動を拡大。8000以上の学校(1/3)で導入。近隣の人が子どものためのボランティア。親の相談にも乗ったり。移民の多い地域で特に重要性が認識されている。

 

・韓国(?):ひとり親就労支援。

アモーレパシフィック創業者の遺産で、シングルマザーの開業に対してマイクロクレジット。いろんな仕事。塾、レストラン、出版社など。創業者、北朝鮮で生まれた。母親がひとり親で苦労して自分を育ててくれた。そこでシングルマザーの役に立ちたいと思った。

 

・韓国:

未婚母の就労訓練

KB国民銀行本店の地下食堂でバリスタ教育。NPO、取り組みそうな企業にガンガン企画書送った。KB国民銀行労組が反応してそういう事業に。

住まいの支援

シングルマザーのGH。地元住宅団体が運営。住宅公社が協力。シェルターと地域生活の中間段階をささえる。

 

●あしなが育英会:安田さん(大学生)

事故などの遺児、障害者家庭の子どもが対象。

毎年の募金、政府への働きかけ、今年5月(?)のユースミーティング@千駄ヶ谷+デモ について。

(ユースミーティング+デモ のVTR

ユースミーティング、京都・大阪で開催予定。ぜひご参加を。ありがとうございました。

 

CPAO 徳丸さん

「子どもと親をまるごとささえる」が活動趣旨。

まず「しらべる」。可視化する。

前職、セーブ・ザ・チルドレン。2009年ごろから、エビデンス・ベース。証拠を出さないと行政は動かない。だから調べることに力を入れてやっていかないとダメだと思った。

今日は調査中心に話す。

子どもたちの直接調査、2010年にやったけど難しい。子どもたちは自分を貧困と思っていないことがある。貧困世帯の多い地域では特に。敢えて「あなたは貧困なんだ」と知らせることはない。子ども自身が伝聞の形で話したりすることも。

2014年、シングルマザー100人にインタビュー。あと15名ほど。年内、11/20(世界こどもの日)に向けて報告書作成中。

シングルマザーの貧困、3パターンにわけた。

1.    働いても生活保護以下になる(最賃。月10万円くらいが多い)ワーキングプア。しばしばダブルワーク・トリプルワーク。結婚したら相手がDV、離婚したら経済状況+精神状態が大変になったり。生保利用してもやめたり(医療券もって医療機関に行ったら、自分の娘の同級生の母親がいて、「噂になったら、子どもが学校でいじめられたら」と心配で生保をやめた。生保やめて頑張っているのは「プライド代」。)基本的には雇用の問題。

2.    負の連鎖。暴力の中で育ち、低学歴・低学力。子どもたちも暴力的に。最初からしんどい。この先もジリジリとしんどくなりそう。いくつもの仕事をかけもち。子どものために仕事減らして家にいる時間を増やしたいが、子どもを養うために仕事減らせない。

(3つ目?)


不幸にはいろんなパターン。こんなたくさんの不幸があるのかと調査して思った。人権権の問題。負の累積・ライフチャンスの制約・貧困 が世代間連鎖。こういうことをしないと、支援策も有効にならない。調査費、どこからもつかない。民間で、もうちょっと予算を。

 

●山科醍醐こどものひろば、村井さん

36年間活動してきた団体。そこで育った子どもがスタッフになるなど正の循環を生み出してきた。

(写真:活動の様子)

文化的資源不足、施策でカバーされない。楽しい活動の中で文化にも注力。

 

山科、醍醐、貧困世帯多い。

イベントに来てもらった方からの情報で、一番しんどい子どもの貧困に辿り着いた。

活動、生活支援・宿泊支援も。虐待多い。

 

メンター・ななめの関係 を重視。

生活保護世帯の子ども、働いている大人を見たことない。夢をもてない。なんとなく将来は自分も生活保護、と思っている。「あんなお兄ちゃんになりたい」という出会い必要。

山科・醍醐、広い。拠点までの距離がある。間の地域をなんとかしたい。そこで自治体・企業などの人を集めて円卓会議、課題解決に向けた体制づくり。

3の学習会、学生+民生委員で夏の補習とか。

 

市民にしかできないアクションをする。制度化、社会化していくことが民間としてのつとめ。

大綱、これからアクションをどう作っていくかが大事。

予算つかなくても、どうやっていくかが大事。

 

●日野さん(滋賀県)

大津市から来た。

滋賀県内の子どもの学習支援・居場所づくり、一覧。

担い手が足りない問題、どこも抱えている。

ボランティアの定着、ボランティアのスキルの向上をコーディネートできる人がいない。

コーディネート費に予算付いている取り組み、ない。東近江市、強いて言えばついているが兼務。

ボラが来れなくなると、子どもたちも来れなくなる。

担い手が足りない、担い手をコーディネートする人が足りない一方、地域の高齢者は元気。活躍の場を求めている。

高齢化率40%超の地域で、うち70%は元気。地域の人たちと子どもたちがwin-winになったり、「ちょっと助けたい」をつなげて広げていければいいと思う。

大津市社協、寺子屋プロジェクト。

おっちゃんたち「地域で子どもが育まれる場をもっと作らないと」と。

頑張って行きたい。よろしく。

 

●ストリートプロジェクト(福岡) 坪井さん

子どもがヤンキー中卒 になったことから、そういう子どもが方向転換できるように高認受験支援を考えるように。

中卒・高校中退・生保世帯の青年対象の塾をひらいた。

「高認、取っただけでは中卒。活かして食えるように」というアドバイスを受け、看護・自衛隊・地方公務員を考える。看護だけ残った。看護師のアドバイスを受け、准看護師になった子どもが多数。でも准看護師制度が今後も食べられる制度であるのかどうか。

モチベーション下がる。今は仕事先を探すようなことは減らしている。

でも子どもたち、褒められたことがない。褒めて褒めて褒めて、そのうちにしたいことを見つけられるようにと活動。

住める居場所づくり、したかったけれども法律の壁で諦める。でも月イチ泊められるように「ごちハウス」。

 

Chance for Children 奥野さん

 

間接支援の枠組みから。

 

支援している子どもを紹介。

Mくん(高3)、三度の飯より数学が好き。国立大医学部志望。

シングルマザーの生保世帯で育った。きょうだい下に2人。トリプルワークの母親、身体壊して生保。今も働けない。

学校外教育費の負担、大きい。年間282000円。塾70%、習い事90%。

この学校の外での学びの機会のあるなしが学力格差につながっている。

文科省調査でも、それが明らかになっている。貧困の連鎖の原因。

そこで「学校外教育バウチャー」を作った。財源、民間企業からの寄付。

Mくん、これを利用して学んだ。でも弟妹の面倒をみながら。通信教育や家庭教師。

東北の被災地でも利用。うつの傾向のある子ども。外での活動で身体を慣らすために使っている。

子どもが選択したところを選んで使えるということが特徴。

特に東日本大震災の被災地でやっている。

 

対象者分類、親の意欲+子どもの意欲 で4マトリックス。

親も子も意欲が高いところで支援が有効にできている。

貧困が連鎖していない。

生まれた時は裕福だったが被災や何らかのトラブルで貧困、とか。家庭環境、それほど複雑ではない。

 

親の意欲が低いところ、親も子も意欲が低いところに、どうアクセスするかが課題。でもバウチャーでは無理。

あくまで自分たちは、学びたい子どもに機会を提供する。

 

●フードバンク・お寺おやつクラブ かつらさん(奈良)

僧侶。

この時期、お盆が終わって一番ほっとできる時期。でもリレートーク。あわてて、今日発表。

(「お寺おやつクラブ」の説明)

CPAOと協力して昨年10月試験的にスタート、今年1月から本格始動。

支援先シングルマザー家庭、26。賛同寺院、50

各寺から母子家庭に個別に、お供え物のお下がりを送っている。

このことでお寺と各家庭をつなぐ。

 

成果

一時的食糧支援。

貧困問題を広く知ってもらう効果。取材、higan.net、賛同寺院の檀家さんへのつながり。

 

活動の可能性 仏教の慈悲にもとづく支援、全国70000寺の1%が本気になれば救える貧困あると思う。檀家さん多数、人・モノが集まりやすい。貧困に対して何かしたいけど専門知識がなくて出来なくてウズウズしている僧侶多い。

 

●あしなが育英会職員 小河さん

直近、4年間、神戸・レインボーハウスの館長をやっていた。

集団的自衛権でおおもめしていたとき、国会の一室でお誕生日会。学生たち手作りのケーキ。

そのとき、下村大臣、とにかく文科省にかかわる分野は大綱に全部入れる方針。

(ちょっとヤバいオフレコ話で会場爆笑)

厚労省マターは入らない。入れられない。取れるものは取る戦略。

高校生の奨学金、月約1万円。すべての高校生に拡大。これは非常に大きい。

スクールソーシャルワーカー、大きな課題。でもこれまで、学校現場に福祉は入ってこなかったといっていい。

あしなが育英会、限定が大きい。でも離婚などさまざまな相談が多い。今までだと「ごめんなさい」。でも出来るだけのソーシャルワーク機能は発揮しようと努力。社協の貸付を知らせるなど。みんな知らない。「社協ってなんですか?」というひとり親も。大学でもそれ以前の学校でも教えない。

課題いっぱい。でもソーシャルワーカーが学校現場に入る。まずは評価したい。

国の制度として出来なくても、地方自治体の制度としてできるものもある。

東京都?区、独自に上乗せする育児世帯への現金給付など。

大綱、子どもの貧困対策計画、自治体に対しての努力義務。でも結果的に全都道府県にちゃんと作る、大綱より充実させるものを作ること、大事になると思う。

まず京都でやっていきたい。子どもの貧困対策計画、全国のモデルケースになるように。

ついで各都道府県で。

一緒にやっていきたい。よろしくお願いします。

 

●幸重さん

アクションしたものは結果を伴う。アクションしきれなかったところについては、予算が付く形にならなかった。でも大きな問題。母子、施設の子。文句いうのでなく、建設的にみんなで手をつないでやっていかないと動かない。

「どれがいい」ではない。全部大事。それをみんなが組み合わせていく。そしてどういう家庭で生まれても生きていける世の中に。

 

●徳丸さん(?)

今日たくさんの団体。一人ひとりが講演してほしいくらい。一番話してほしい人、本当に底辺のマイノリティ支援をしている人たち。学校から漏れている子どもたちは、もっとしんどい。それを考えていかないと、本当の貧困対策にならない。

今日、一過性のイベントにしたくない。やることいっぱい。10月、予算編成。そこに予算がつかないと。自治体でどう動けばいいのか。削減率、何%が具体的なのか。9/20、第一回会議。具体的に何をするか考える会議として参加してほしい。参加したい方、受付に。FBWebページも立ち上げる。みなさんよろしく。

 

●村井さん

午前中、あっという間に終わった。

課題たくさんあるけれど、一個一個やっていくことも大事。会議を持っていくことも大事。でも組織を立ち上げたほうが早いかもしれない。どうすれば一点集中、テコのような力を作れるのか、そこが大事だと思う。

自治体、半年かけて「あいつら頑張ってる」しか伝わらないことよくある。それでもやっていかないと。東京でも連携、顔の見える形にしたい人多い。なんか組織作れないかという相談多い。ぜひみなさんの力と知恵を借りて進めればと思う。

今日、名刺交換とか、何か次につなげて帰ってください。

ぜひ、会いたい人・話してみたい人とは、名刺交換とか連絡先交換とかしてほしい。

午後からくる人もいる。残っている資料は受付に預けてほしい。

 


2014.8/1 生活保護引き下げ問題提訴に関する会見@厚労記者会 メモ

この日のお昼近く、私は持病の定期フォローアップのため通院しておりました。
異常がまったくなく、通院が予想外に早く終わったため、こちらの記者会見に駆けつけることができました。
13:00スタートでしたが、ちょっと遅れました。
あ、そういえば、お昼ごはん食べてなかったんだ、この日。

1310着席
●小久保哲郎弁護士
 就学援助等への影響の調査を説明。
 係数を変えていない自治体が多い。22自治体で影響。
 波及効果、当初から懸念されていたとおり非常に大きい。

●稲葉剛さん(NPOもやい)
 生保基準引き下げ。
 ちょうど1年前の2013.8.1に第一弾、今年4月1日に第二弾、来年4月1日に第三弾。

 影響、もちろん生保世帯の方々の生活に響く。
 たとえば今年は冷夏と予想されていたが、酷暑。
 高齢者、障害者がエアコンを使えない。
 費用かかる。でも使わないと健康、生命に影響が及ぶ。
 このこと取材してほしい。

 生保基準=ナショナル・ミニマム。
 国の国民への約束。これ以下の生活はさせない。
 それを引き下げるということの問題。

 就学支援。
 中野区では影響。批判を受けて経過措置として支援制度を新設。
 でも一時的な経過措置。

 生保基準の引き下げ、貧困世帯の子どもたちへの影響。
 子どもの貧困対策法と矛盾。

 審査請求、訴訟、国に貧困を拡大させないための取り組みとしても評価できるのでは。
 そういう視点からも取材してほしい。

●竹下弁護士(争訟ネット)
 
 1. 生保基準引き下げの根拠が誤り。裁判の中で明らかにされつつある。
   厚労省の動き、不自然。
   今年6月、介護保険改悪。根拠に問題があることを国会答弁で政府も認める。
   しかし改悪は既定路線として強行された。

 2. 生活扶助だけではなく住宅扶助、冬季加算なども引き下げ。
   厚労省は国民生活をどうしようとしているのかという危機感。
   争訟ネット、全国の審査請求や行政訴訟をつないでいる。
   意義あると思う。

 3. 厚労省、高齢者を始めとする生活保護世帯の生活実態から目をそらしている。
   実態を見させるための試みでもある。

●質疑

幹事社 非課税基準との関係? 子どもへの影響?

稲葉 非課税基準が最も影響。今年は生保基準に連動させないということに。
   来年以後はわからない。
   就学援助、多数の子どもが対象。影響大きい。

遠藤(毎日新聞)
   県名も上がっていない県は? 訴訟しない?

司会 秋田、沖縄など。一切やらないというわけではない。
   動きとして上がってきていないということ。

遠藤 「見送る」とされていないところは現在不明ということ?

司会 Yes

遠藤 時期?

司会・稲葉 年はまたがない方針。でも年明けもありうる。

遠藤 今、28都道府県で検討。
   原告220人(?)。どう受け止めているか。

司会 1万人審査請求、その2%以上が訴訟。1000人以上を目指す。小さくない。

竹下 老齢加算のとき、全国審査請求。6000人?くらい。
   提訴?人。
   その高齢者たちと接点を持った。
   裁判は、相当の勇気をもたないと決断できない。
   審査請求も「こんなことしたら、次から福祉事務所でいじめられるかも」。
   それほどの警戒心、恐怖心をもちながら、
   それでもこの人数が裁判に自分の声をと決断。
   非常に大きなことだと思う。


「生活保護の住宅扶助基準引き下げの動きに関する記者会見」メモ(2014.7.9@厚労記者会)

●小久保哲郎さん(弁護士)
社保審・生保基準部会、住宅扶助について議論。
218団体が反対署名。

●稲葉剛さん(自立生活サポートセンターもやい理事、住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人)
(共同声明の内容について説明)

生活扶助引き下げに続き、急ピッチで住宅扶助の議論が進む。
居住実態の調査がこれから行われる。
作業部会が細部をつめたうえで調査。11月に取りまとめ。
おそらく来年度から住宅扶助引き下げになると思う。
そこで反対声明。

問題点

・(生活扶助と同様に)厚労省が引き下げ有りきということで議論を誘導している可能性。資料、財務省審議会のものがまるっと使われていたりとか。比較、対象がミスリーディング。部会委員からも指摘。明らかに引き下げ有りきの方向で議論を誘導しているんじゃないか。確かに大都市部では上限額に家賃が擦り寄る傾向あるけれども、上限以下のところに住んでいる人もたくさんいる。

・盛り込まれた「主な論点」。最低居住面積水準に関する考え方がいくつか出ている。しかし「最低居住面積水準でよいか?」「生活保護でない人で、それ以下の住居に住んでいる人もいる」とまとめられていたり。明らかに、一般低所得者の現状を引き合いに「引き下げていいんだ」という話に持ち込もうとしている。最低居住面積水準、国交省が定め、2006年以後の基準とした。単身で25平米。閣議決定された??においても「それ以下の居住の問題は解決されるように」と。国の指標。厚労省が有名無実化してもいいという方向に議論を誘導しているのは、ゆゆしき事態。住宅扶助は、公営住宅の家賃や住宅補修費の基準にもなっている。引き下げられると国民生活に影響が及ぶのではないか。

・部会委員の一部によって作業部会が設置される。委員長が指名。議論は非公開になっている。検証ができない。結果が出てきた時には流れが決まっているということになるのではないか。これも問題。作業部会が、生活保護世帯の居住実態を調査。実際には、福祉事務所のCWが家庭訪問して調査する。家賃、居住環境をその地域の一般低所得者世帯と比較。部会では「CWがそれやる力あるのか」という声も。そういう調査するという内容。一般低所得世帯と比べると、生活保護世帯の方が、同じ居住環境であっても割高な住宅に住んでいるという結果が出ると予測。

・生保世帯が暮らしている民間賃貸住宅、割高。その地域の住宅扶助の上限額に近くなるという指摘、多い。自分も「もやい」の活動で、その実態は知っている。高齢者、障害者、一人親世帯、外国籍の方多い。入居差別多い。4万円や4万5千円の物件、「53700円なら貸しますよ」ということに。交渉力ない。飲まざるを得ない。入居差別によって割高になっているという現実がある。数字だけみると「一般低所得世帯より高い」ということになりがち。でも背景にはそういうことがある。

・住宅扶助、現状でも充分ではない。地域によっては、これでも適切な住居は確保できない。脱法ハウス問題にも取り組んできた。脱法ハウスの多い千代田区など、53700円でもアパートない。そこで福祉事務所の人に「マンボー」の違法貸しルームを紹介された事例も。今年度から、国交省? はそういうことしないように指導。

・室内でも車椅子の障害者、車椅子で使える居室を探すのは困難を極める。69800円出しても見つからない。生活扶助から家賃分を出さざるを得ない。場合によっては食費など生活費を削って実質的な家賃に宛てている。必ずしも充分ではない。基準額の一覧表。不思議なこと。2-6人世帯の基準がまったく同じ。子どもの多い世帯が東京都ではワンルームに住まざるをえない。現状でも住宅扶助基準は高いとはいえない。根本、日本の住宅政策の失敗。公営住宅、どこの地域でも「増やさない」政策。低所得層、公営住宅に入れないから民間に入らざるを得ないが、入居差別が野放し。貧困ビジネス、保証人問題にも規制が進んでない。メスを入れずに住宅扶助基準の金額だけを切り下げると、ますます生活保護世帯の方が劣悪な住居に追いやられる。これは「健康で文化的な最低限度の生活」の理念に反しているといわざるを得ない。

・11月までに取りまとめるスケジュール、拙速。撤回すべき。支援NPO、住宅政策にくわしい研究者などの意見を入れて取りまとめるべき。

脱法ハウス、ネットカフェ難民、住宅政策がそのたびに社会に出る。
本来なら、厚労省と国交省が縦割りではなく協力して、「健康で文化的な最低限度の生活」の住居基準を定め、住居扶助基準を定めるべき。
報道の皆様、生活扶助はすでに引き下げられている。住宅扶助まで引き下げられると、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」が壊滅する。
警鐘を鳴らす記事を書いてほしい。

●田川英信さん(元生活保護ケースワーカー)
(級地制度、基準額、1.3倍特別基準、7人世帯基準、「特別基準」の意味など説明)
住宅扶助で出せるのは家賃本体のみ。共益費・管理費はダメ。見つけたアパートが家賃55000円だったら、そこへの転居は認められない。だから家賃本体を住宅扶助内にしてもらうという交渉をすることも。
現場の実感。他地域のCWに「どう?」と聞くと、「今でも物件見つからないのに、下がったらどうするんだろう?」「下がったら転居してもらわなくちゃいけないんだろうか」という話。
もともと住宅扶助は高くない。実額が出る。4万円の物件なら4万円しか出ない。でも今、東京で5万円以下の物件あまりない。建て替えでなくなる。銭湯もなくなる。風呂なし物件もなくなる。風呂つき4万円台はほとんどない。
もともと物件見つからない。よくある話、精神疾患で長く入院していた人が地域生活をはじめるとき、物件見つからない。精神疾患を悪化させないためには、周辺の生活音が聴こえるようなところはよくない。
2-6人は同じという基準。よくある事例。家族4人で東京23区、1.3倍基準でも見つからない。そこで多摩市や八王子市に転居してもらう。「移管」。福祉事務所間でもめることも。

●桑島知己さん(不動産仲介業者)
不動産業者の立場から。
上げるべきところも下げるべきところもあると思う。
東京中心部に住まざるを得ない人もいる。そこでは上げるべき。
さきほど稲葉さんからの話もあったように「健康で文化的な最低限度の生活」が定義されていない。
現在、つくば市在住。4万円以下の物件たくさんある。こういうところでは32000円くらいでいいのかなと思う。
地域の家賃相場をしっかりと。CWには難しいと思う。不動産業者が提言をして、地域ごとの適性家賃を見直すべきでは。

●川西浩之さん(身体障がいをもつ生活保護利用当事者)
身体障害者の立場から。
世田谷区に住んでいる。1日11時間、ヘルパーさんの援助を受けながら生活している。ヘルパーさんには食事を作ってもらったり、着替えを手伝ってもらったり。室内でも手動の車椅子を使用している。かれこれ世田谷区で14年目。
一人暮らし始めるときに不動産屋を回った。「車椅子を使用して過ごせる住宅はない」「トイレや風呂場に手すりをつけると壁に傷がつくので、修繕と修復がトラブルになるので貸したくない」という不動産屋がほとんど。10軒くらい、ヘルパー・支援者と探したが、まったく見つからなかった。公営住宅も少ない。
引き下げに困っている。なぜ車椅子で暮らさなくてはならないかということの意味が分かってないと思う。私は脳性麻痺。腹の力が弱い。車椅子で身体を支えていないと身体を起こしてられない。だから車椅子で過ごせない居室があることが考えられない。
障害の状況をちゃんと理解してもらったうえで、生活保護を見てほしい。
8万円を超える住宅に住んでいる。ワンルームだと食事と作業の部屋が一緒。「車椅子で中に入ったら身動きがとれない」というワンルームに住んでいる障害者の仲間もいる。寝たきりで、ベッド周りでもリフトが必要な仲間、家賃基準が下げられると引っ越さなくてはならない。どこに行っても後ろめたく苦労する姿が目に浮かぶ。
不動産屋、僕らが話をしても聞いてもらえない。ヘルパーさんに「こういううちに住みたい」と話を聞いてもらった。やっと住宅が見つかった。
不動産屋にも話した。「僕たちは10軒20軒回っても住まいが見つかりません」「手すりの位置、自分でないと適切な場所が分からない」。
もっと実態に即して、生の声を聞いてほしい。

(小久保さんとのやりとり)
差額1万円程度は生活扶助から支払っている。手すりをつけることを嫌がる大家が多いことに困っている。

●安形義弘さん(全国生活と健康を守る会連合会会長)
支援者の立場から。
生活保護の人たち、ゼイタクは望んでない。安心して暮らしたい。それが踏みにじられている。
住宅扶助の問題、2点。基準が低いこと。病気・介護などの問題で基準内の住宅に引っ越したいと思っても転宅が認められない。
青森市の状況(資料)、石狩市の状況。
石狩市、札幌市に隣接しているが3級地。家賃相場、札幌市と同程度。実態を見て欲しい。
転居。除雪できない身体になった人が、それ以前と同じ25000円の家賃のところに住んでいる。除雪不要な住宅だと基準を超えるので転居できない。劣悪な住居。建て替えのため退去を求められるが、福祉事務所と家主が責任を押し付け合い、転居ができない。
別の地域。家主のセクハラ問題があっても転居できない。
大げさなことを言ってない。日々の相談で、こういうことがたくさんある。
そういう実態を見てほしい。

みんな低い家賃のところに住んでいる。生保を利用する前に、困窮していたので、どんなに劣悪でもそういうところに住まざるを得ない。生保を利用し始めても転居が認められない。
資料17-20ページ。共同台所、共同トイレ。

生活保護利用者の生活全体の中で、住居費がどういうふうに出ているのか。老齢加算訴訟の長谷川しずえさんの事例。資料11ページから。現在は養護施設。生活保護ではクーラー代が出ず、熱中症で倒れた。害虫も。それまでの住居に住んでいたかったけど養護施設に。
害虫駆除、住宅補修費で本来ならば出る。

生活扶助基準の引き下げ、審査請求運動、やってきた。1万件超えた。その一人、北海道・小樽市の方が語った実態。あとで資料みてほしい。

どうしても言いたいこと。今でも、ひどい住居でガマンしている生保利用者いる。そういう人がいることをてこにして、生保利用者を劣悪な住居に押し込める。それをてこにして、国民の住居を劣悪にする。そういうことでは。
実態に耳を傾けて報道して欲しい。

●尾藤廣喜さん(弁護士)
まとめ。
日本の住宅政策。「どこに住むか」の自由を含めて確立していない。弱い。
ヨーロッパでは中世からの歴史で確立。
劣悪な居住になっている現状を生活保護と比較して下げようとしている。
最低、最低居住面積水準は保障されなくてはならない。
生活扶助引き下げと同様の手法。第一十分位と生活保護基準の比較。
どういう住居が「最低」かの議論がされていない。
今の基準部会の方向は間違っている。一部委員から指摘されているとおり。

●質疑
・朝日新聞の方
障害者の方の手すり。1.3倍の中で手すりなどもしなくてはならないということ?

・川西さん
障害を持った者が(生保で)一人暮らしを開始するとき、大家さんの住宅改装の承諾書が必要。手すりなどは、障害者福祉法の住宅改装費から費用が出る。

・稲葉さん
「改装してもいいよ」という大家さんがいない。

・田川さん
スロープ、スノコを置くだけではなくコンクリートを打つとなると、承諾書が必要。

・尾藤さん
一般的な住宅としての一般性がなくなるから、障害対応改装を家主が嫌がる。どうしても入れる住宅が限られる。家主さんの理解が必要。

・桑島さん
障害者に対してはハードル高い。高齢者に対しては少しは理解が進んできたけれど。

・田川さん
トイレでUターンができなかったり。

・安形さん
高齢者世帯が生保には多い。同じような状況。生活保護を利用している人の構成比のなかで見ないと、基準は正しく設定できないと思う。

・田川さん
55000円の物件を53000円に変えてもらって共益費で上積みしてもらった事例など、表に出てこない。

・尾藤さん
役所的にはあってはならないことなので、役所としては見て見ぬふり。それがどういう実態になっているのか。その気持はないのだろう。しだすと大変。それが実態と住宅扶助基準の乖離の問題が解決されない一つの原因にもなる。

・桑島さん
この問題を解決しないと、風呂もトイレもない物件に住まざるをえない地域も実際にある。

・田川さん
あっても古い物件が多い。しばらくすると「建て替えなので出て行って欲しい」とか。そのときに郊外に越すことが多い。移管でトラブル。川崎市ともめたことも。基準は同じだが、物件がある。

・稲葉さん
耐震の問題が気にされるようになった。消費税が上がり、低所得の方の受け皿になっていた木造住宅が次々に取り壊されている。低家賃の価格帯の住宅というのが、かなり足りなくなっているという事情がある。建て替えになると、もともと3万円で貸していた賃貸がワンルームに建て替えられて6万7万。そもそも生保世帯の方々が入れる住宅は少なくなっている。

・小久保さん
資料の説明。改正生活保護法について。改悪部分には一応は歯止めがかかっているので周知してほしい。

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