以後2ヶ月近く、ほぼ毎朝、起きたらすぐに血圧を測っています。
総合的な体調のバロメータとして、血圧は非常に役に立つのではないかという気がしています。
血圧には、
- 直前数日間の食事
- 現在抱えているストレス
- 本日の体調(発熱していないか、など)
病院に行かなくても自宅で測定できますし、痛くも痒くもありません。 時間もかかりません。
たとえば「食事に気をつける」 といったことが独善に終わっていないかどうか、実際に効果を生んでいるのかどうかは、血圧である程度は把握することができます。
高血圧にならないように配慮した食事を摂っているつもりなのに血圧が高めになっているとすれば、食事への配慮が不十分なのか、あるいは食事以外に原因があるか、です。
一例をあげましょう。
私は毎日の血圧計測で、向精神薬の急激な減薬の影響について、身をもって知りました。血圧が 150/100 mmHg 程度にまで上がってしまい、一方で脈拍は一分間に 55 回 程度の徐脈となりました。この不可解な現象について、友人の精神科看護師が「減薬の影響ではないか」とアドバイスをくれました。私は薬の量を元に戻してみました。血圧も脈拍も正常値に戻りました。
血圧を測っていなければ気付かず、原因に思い当たることもなかったでしょう。
病気になってから慌てるのではなく、日常の健康のレベルを維持し高めるために、血圧計は大いに役に立つようです。
「低所得層に対して無料配布する」などの方針が検討されてほしいところです。ムダな受診を抑制する必要性があるならば、ムダではない効果的な受診を勧めてほしいものです。日々の血圧モニタリングは「ムダではない効果的な受診」に大いに役立つかと思われます。
また、ネットカフェに血圧計の設置を義務付けてほしいとも思います。
特に、いわゆる「ネットカフェ難民」の健康レベルは、たいへん気になるところです。健康を維持出来る食生活はまず不可能でしょうし、明日どこで寝泊まりするか分からない毎日のストレスが健康に良い影響を与えるわけはありませんから。
いきなり深刻な病気が発覚して、誰が拠出するかはともかく多額の医療費を必要とする事態に陥らないためにも、病気を遠ざける日常が、あらゆる人に保障される状況であってほしいものです。