イケダハヤトさんのエントリー
「下の世代をナメてる年長者は、そのうちサクッと駆逐されますよ」
に刺激されて、ちょっと考えてみたことを書いてみます。
私は、「下の世代をナメるなんて、とんでもない!」と思っています。
年少世代は、これからの人生の残り時間・若さ・体力など
圧倒的なアドバンテージを持っているんです。
勝負を挑んで勝てるわけがありません。
一時的には政治的に勝てたとしても、そのうち、ひっくり返されるでしょう。
ましてや、ナメるなんて。
先日、私は50歳になりました。
アクティブに活動できる人生の残り時間は、どう考えても20~25年程度でしょう。
その間に何を生み出し、誰に喜んでいただくのか。
若い世代に喜ばれなかったら、著述家としての生き残りは厳しいと思われます。
では、若い世代は私の何を喜んでくださる可能性があるでしょうか。
喜んでいただけるかなぁ? と思われるものを、思い浮かぶままに書き並べてみました。
●悪条件下での学習とキャリア構築
なにしろ私は、本を読んでも学業成績がちょっと良くても
「女のくせに」
と叩かれるような時期と地域(九州北部の田園地帯(当時))に育ちました。
親の目を盗んで「裏進路」のために勉強したり、
親にバレないように東京の大学を受験したり。
それでも、自分の人生をなんとか切り開いて前に進めてこれました。
精神論をぶつ気はさらさらありません。性に合わないし。
でも、具体的なノウハウの数々のいくつかは、今でも役に立つのではないかと思います。
また
「こうしたら、こうコケた。理由は……と思われる」
というような話も。
●悪条件下で自暴自棄にならない方法
東京理科大学で、私は教職課程を取ったのですが(教員免許も持ってますがペーパー免許化してます)、
実験など必修科目の都合その他で、
伊藤順康先生(教育原理)
國分康孝先生(教育心理学)
という、当時最高と考えられる先生方に当たりました。
伊藤先生が、フランクル「夜と霧」を引いて「態度価値」を説明された時のことは、
今でもはっきり覚えています。
人間はどんな状況でも、価値を生み出し、価値を認めて生きていこうとする。
それは私にとって大きな衝撃でした。
ただ、「人が死ぬシーンは映画の中でもイヤ」というくらい
残虐なものが嫌いなので、
「夜と霧」、まだ最初の20ページくらいしか読んでないんですよね。
フランクルが収容所に連れて行かれて、居室に入ったあたりまで。
新版
旧版
残虐な猫写(それは現実だったわけですが)を読めない方は
こちらの書籍はいかがでしょう?
伊藤先生のご著書も。
でもね。
私、20代のときは、かなり簡単に自暴自棄になってたんです。
恥ずかしくて他人様に言えない類の武勇伝がいっぱいですよ。
●知識とスキルは身を助ける
どんなにナマイキと嫌われようが、「●●のくせに」と言われようが、
「そんなことが出来ても、性格が……なら何にもならない」と人格否定のネタにされようが。
自分が必要だと思える知識を得ましょう。
自分が取り組んでいたいと思えることがらのスキルを身につけましょう。
「かわいげ」「愛嬌」といったものは、ないよりあったほうがいいに決まっていますけど、
後からどうにでもなるんです。
それこそ、スキルとして身に付けることができます。
「バカな方が愛される」なんて、よほどの美貌があったとしても、ごく若いうちだけです。
……かくいう私、若い時は悩みました。
「かわいげ」「愛嬌」を取れば、スキルや知識は身につけづらかったわけですから。
なんとか乗り越えられたのは50歳近くなってからでしたかねぇ?
そのくらい強く、「女は可愛くなくては」と刷り込まれていたわけです。
●守らなくてはならないものは、あった方が強くなれる
私は今まで経験したどんな苦難の時期にも、
我が家の延べ四匹の猫たちの姿を見ているだけで救われました。
「猫たちを守れる程度の苦難だったんでしょ」
と言われればそれまでですが、
私はどんなことをしても猫たちを守りたかったので、
どんなに酷く挫けても立ち上がることができました。
そうしなければ、猫たちを守れなかったからです。
もし私に猫たちがいなかったら。
とっくに自殺でもしてるんじゃないでしょうか。
●人生楽しまなきゃ損!
私はどんなに落ち込んでいても、
道ばたに生えている草や花を見ただけで、
「ああ、私のために咲いてくれている、ありがとう!」
と大喜びし、
「草が生えて花が咲いているなどという良いことがあったから、
これから良いことがあるに違いない」
と無条件に楽天的になれるという、非常に「お得」な性格です。
もちろんそれは、
「飢えたり凍えたりしない程度の生活をしてこれた」
という幸運に大いに依存していますけれども。
……こないだも、居酒屋で酔っ払って、座ったまま上半身だけで「西荻案内音頭」を踊っていたそうです。
(本人、記憶にありません)
こんなところです。
もし若い方々が喜んでくださるのであれば、こういうテーマでも本を作ってみたいですね。
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