「今年はTOEIC☆点!」を目標にされている方も多いかと思います。
そこで今回は、私のTOEIC攻略法、いえ、英語力増強法についてまとめてみることにします。
怠惰な私でもできることは、きっと、たいていの方にできるのではないかと思います。
●私のTOEICスコア
そんなにエラソーなことを言える英語力ではないことを、最初にお断りしておきます。
中学3年で英語落ちこぼれに。
以後、高校3年まで、英語の授業は全く分からないに近い状態が続きました。
大学受験を何とか乗り切り、
大学夜間部に通いながら22歳で研究所のテクニシャンの職を得て、
英語のマニュアル・英語の論文は自然に読めるように。
ふだん英語に触れる機会は皆無に近かった、典型的日本人です。
TOEICはだいたい、1年に1回くらい受けています。
最後に受験したTOEIC(2013年5月)が795点でした。
「TOEIC受けたら何点くらいなのかなあ」
を時々モニターする目的で、受験しています。
TOEICに向けた対策は、
過去には少し講じていた時期もありますが(直前に模試を数回解いてみる程度)、
現在は全く行っていません。
TOEICに特化した訓練をしたり、受験頻度を増やしたりすれば、
スコアはもっと伸ばせるだろうとは思います。
でも私は、英語力の増強・維持は大切にしていますけれども、
テストのスコアには、あまり興味がありません。
というわけで、TOEICに特化した勉強をする気はないのです。
●「TOEIC約800点」で何ができるか
・旅行英会話では、まず困りません。
・英語圏での ラジオ放送・周囲の人の雑談・字幕なしの映画 などの内容は、4~7割程度は聞き取れます。
・スライドや予稿とセットで、学会等のプレゼンが7~9割程度理解できます(内容によりますが)。
・英語での取材・インタビューが辛うじて可能です。
可能といっても
-対象について(日本語でも)充分な予備知識を持っている
-その分野の重要な単語・略語を知っている
(たとえばアメリカの障害者福祉で、「ADA」を知らずに取材を始めるのは大変すぎます)
-相手が協力的
という条件下に限定されますが、取材を出来るか出来ないかは大違いです。
●なぜTOEICを選んでいるのか
どうせ受験するなら、「書く」「話す」のテストもあるTOEFLの方が良いと思っています。
TOEICを選んでいるのは、受験料が安いからです。
たとえば将来、TOEFLで
「ライティングのみ、1回7000円」
という受験が可能になったら、もちろん、そちらに飛びつくでしょう。
では、勉強法の話に移りましょう。
●語学に「飛び道具」はない
「特別に効率のよい勉強法を採用すれば、あっという間にペラペラに」
ということは、ありえないと考えておくべきです。
地道に知識を学び、身につけ、繰り返し、反射神経で使いこなせるようにする……の繰り返ししかありません。
スポーツやダンスの習得と同じです。
●「外国語を使えるようになる」とは?
「外国語を使える」を、
・「書く」「話す」においては、
「いちいち考えなくても、文法に則った構文に必要な単語を埋め込むことができる」
・「読む」「聞く」においては、
「いちいち考えなくても、文字列や音声の構造を構文に当てはめることができ、ついで文法にのっとって、単語の意味範囲のうちから適切なものを選択し、文脈・文意を適切に理解することができる」
と定義してみましょう。
どういう言語であっても、必要な基本的知識は、
基本的文法・基本的構文・単語(なるべくたくさん)
ということになりませんか?
●何が必要なのか
英語で言えば
中学3年までの文法・高校1年までに出てくる構文・4000語程度の語彙
を使いこなすことができれば、まあまあ「使える」と言えるのではないかと思われます。
(語彙は多ければ多いほど良いです。4000語は、やや不足かもしれません)
●合言葉は「やらないよりマシ!」
・一日一記事でいいから、英語記事を読む
・一日一分でいいから、英語ニュースを聴く
・英会話アプリ・単語力増強アプリをスマホにインストールしておき、週に5分でも起動する
というようなことでいいんです。
重要なことは、
無理なく続けられる・イヤにならない・効果が見えるように
です。
具体的には
今のレベルで無理なく理解できる教材を選ぶ
です。
人に話したら笑われるような「低レベル」? 上等! です。
「意味がほとんどわからない」「何回も辞書に当たらなくてはならない」では、
無理がありますし、イヤになります。
イヤになったら、続けられません。
続けられなければ、いつまでも効果は見えてきません。
●習慣に組み込んだら強い
移動・トイレ・睡眠 といった、生きている限り必ずついて回る習慣に、
勉強をくっつけてしまえば、しめたもの。
●TOEIC本番攻略法
・リスニング
・「英語を聴く」に対する集中力を1時間維持できるように訓練しておく。
既に内容を知っているニュースや朗読で大丈夫です。
TOEIC前の1週間、英語の音声を1時間連続して聴く機会を、3回程度は作れるといいですね。
・一問「失敗した」と感じても、さっさと「また次があるさ」と気持ちを切り替える。
・リスニングが終わったところで、1分くらい目を閉じて小休憩を取る。
(くれぐれも熟睡してしまわないように)
・リーディング
読解問題(長文)→読解問題(短文)→文法・穴埋め問題
の順に取り組めば、最後に
「時間が足りない!」
と慌てることがなくなります。
以上です。
いかがでしょうか?
「これなら、自分も絶対できそう!」
と思われたのではないでしょうか?
私は本当にこれだけで(TOEIC向けの勉強は「直前に模試を解いてみる」を数回やったことがあるのみ)、
TOEICで約800点が取れるようになりました。
楽しく頑張りましょう。
人生に英語が必要だと思うのならば。
私も、もっともっと高いレベルで使えるようになることを目指して、努力を続けています。
●おまけ:おすすめ教材
最後に、私が見たこと・使ったことのある教材・書籍から、お勧めできるものをいくつか紹介します。
画像はAmazon・楽天の商品ページににリンクされています。クリックしてお買い上げいただくと、私に若干の手数料が入ります。
・中学・高校1年レベルまでの文法・構文の復習
-NHKの語学番組は、いずれもお勧めできます。
ご自分のレベルに適したものが、必ずあるでしょう。
-書籍を購入されるのならば、ぜひ大西泰斗さんのご著書を一冊。
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・語彙力増強
4000語程度までだったら、
チェックリストを片っ端から見るような方法で「うろ覚え」状態に持っていくだけでも
充分ではないかと思います。
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「うろ覚え」した単語の記憶を定着させやすくするためには、「読む」習慣を増強することです。
というわけで、次は読み物について。
・読み物
-VOA Learning English
楽しく、初学者への至れり尽くせりの配慮があり、しかも無料。
-オックスフォード大学が出版しているレベル別読み物シリーズ
ネット書店を「Oxford level」で検索すると見つけやすいです。
読み物として面白いので、すいすい読めます。
↓は、400語レベルで書かれた「オペラ座の怪人」。
・リスニング教材
-レベル別: NHKの語学番組
-初心者: VOA Learning English
-腕だめし: BBC News
-関心あることを面白く: TED
・英語を「使える」ようにするために
批判もありますが、この一冊は読んでおく価値があります。
(読んで実行すればさらによし)
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・「話す」「書く」は?
自分が話さなくては(書かなくては)どうにもならない場面に身をおくのが一番です。
オンライン英会話学校・英会話カフェなどをフル活用すれば、
必要な機会を得ることは可能でしょう。
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