我が家の猫の摩耶(17)、慢性腎不全との闘病を開始してから、2014年8月2日で満4年となりました。
発覚時に慢性腎不全ステージIII、2012年11月からは糖尿病も併発した摩耶が今日も元気でいることは、奇跡だと思います。
というわけで、どういうふうに4年間過ごしてきたかをまとめてみます。
記念すべき2014年8月2日、嬉しくてたまらないカーチャンと、なぜかドヤ顔の摩耶。
私は起きたばかりで自分の髪をとかしていなかったりなど。
当初は療法食100%を目指しましたが、すぐに「うちのコたちには絶対無理」と諦め、結局、なるべくタンパク質の少ない通常食+リン吸収阻害剤(Renalzin) の組み合わせに落ち着きました。
食事はだいたい毎日、猫2匹に対して
朝 ウエットフード(小パウチ1個)、だし(食塩・調味料不使用)50ccくらい
夜 ウエットフード(小パウチ1個)
ドライフード 高齢猫用を一日80g
おやつ(週に2~3回程度)
魚刺身・鶏肉などを10~20g程度、
コンビニスイーツの上に乗っているホイップクリームをスプーン1杯分、など。
夏場・水分摂取が必要な時期は、猫用スープを2~3倍に水で薄めたものも。
もちろん、この他に飲み水(水道水)はたっぷり用意しています。
我が家の猫たちは「きゃどっく」の味や匂いを嫌うので、「ドライフードにほんの一つまみふりかけておく」が精一杯でしたけど、便からアンモニア臭が顕著に消えました。これは効果あったと思います。
「きゃどっく」一袋を使いきったあとは、私が毎朝食べているヨーグルト(無糖)を小さじ半分ほど、朝のウエットフードに混ぜています。 「きゃどっく」同様の効果はあるようです。
「ネフガード」などの活性炭製剤を試してみたこともあるんですが、あまり効果なさそうなのでやめました。
2010年~2011年は、Azodylをカプセルから出して食事に混ぜて与えていましたが、「そういう与え方ではなく、強制経口服薬でないと効果がない」という論文を読んで、やめました。
ACE阻害剤内服(2010年8月~現在)、皮下補液(1日1回、2012年11月~現在)、糖尿病もあるためインシュリン注射(1日2回、2012年11月~現在)。
2014年7月からは、酷暑の影響も重なって食欲減退・体重減少が著しいため、SSRI「レメロン」で食欲をちょっとアップさせています。1ヶ月に2回程度です。
高齢猫に「レメロン」を使用するときに注意したほうがよいと思われることについては、あとで一項を設けてまとめておきます。
発覚時に慢性腎不全ステージIII、2012年11月からは糖尿病も併発した摩耶が今日も元気でいることは、奇跡だと思います。
というわけで、どういうふうに4年間過ごしてきたかをまとめてみます。
記念すべき2014年8月2日、嬉しくてたまらないカーチャンと、なぜかドヤ顔の摩耶。
私は起きたばかりで自分の髪をとかしていなかったりなど。

- 現在の状況
慢性腎不全・糖尿病とも横ばい状態を維持できています。
糖尿病の症状である多尿のために、慢性腎不全の悪化が防がれているという効果もあるようです。
ただ、ここ半年ほどで、摩耶は急激に老衰してきました。
願わくは、来年の誕生日(5月18日)も迎えられて18歳になってくれますように。
来年の8月には、闘病5周年を祝えますように。
願うばかりです。
糖尿病の症状である多尿のために、慢性腎不全の悪化が防がれているという効果もあるようです。
ただ、ここ半年ほどで、摩耶は急激に老衰してきました。
願わくは、来年の誕生日(5月18日)も迎えられて18歳になってくれますように。
来年の8月には、闘病5周年を祝えますように。
願うばかりです。
- 食生活
食事はだいたい毎日、猫2匹に対して
朝 ウエットフード(小パウチ1個)、だし(食塩・調味料不使用)50ccくらい
夜 ウエットフード(小パウチ1個)
ドライフード 高齢猫用を一日80g
おやつ(週に2~3回程度)
魚刺身・鶏肉などを10~20g程度、
コンビニスイーツの上に乗っているホイップクリームをスプーン1杯分、など。
夏場・水分摂取が必要な時期は、猫用スープを2~3倍に水で薄めたものも。
もちろん、この他に飲み水(水道水)はたっぷり用意しています。
- リン吸収抑制
2010年から現在まで、Renalzinを使っています。2010年には、日本では他に選択肢はなかったので。
猫の食欲やフードのタンパク質含有量と相談して、一食あたり0.5プッシュ~2プッシュ という感じです。
現在手持ちのRenalzinを使い切ったら、日本で入手しやすくなった粉末タイプのリン吸収阻害剤(国産)に切り替えようと思っています。
猫の食欲やフードのタンパク質含有量と相談して、一食あたり0.5プッシュ~2プッシュ という感じです。
現在手持ちのRenalzinを使い切ったら、日本で入手しやすくなった粉末タイプのリン吸収阻害剤(国産)に切り替えようと思っています。
- 便秘・腸内アンモニア対策
我が家の猫たちは「きゃどっく」の味や匂いを嫌うので、「ドライフードにほんの一つまみふりかけておく」が精一杯でしたけど、便からアンモニア臭が顕著に消えました。これは効果あったと思います。
「きゃどっく」一袋を使いきったあとは、私が毎朝食べているヨーグルト(無糖)を小さじ半分ほど、朝のウエットフードに混ぜています。 「きゃどっく」同様の効果はあるようです。
「ネフガード」などの活性炭製剤を試してみたこともあるんですが、あまり効果なさそうなのでやめました。
2010年~2011年は、Azodylをカプセルから出して食事に混ぜて与えていましたが、「そういう与え方ではなく、強制経口服薬でないと効果がない」という論文を読んで、やめました。
- 家庭での治療
ACE阻害剤内服(2010年8月~現在)、皮下補液(1日1回、2012年11月~現在)、糖尿病もあるためインシュリン注射(1日2回、2012年11月~現在)。
2014年7月からは、酷暑の影響も重なって食欲減退・体重減少が著しいため、SSRI「レメロン」で食欲をちょっとアップさせています。1ヶ月に2回程度です。
高齢猫に「レメロン」を使用するときに注意したほうがよいと思われることについては、あとで一項を設けてまとめておきます。
- 通院
頻度は結構まちまちです。
インシュリン量決定のための半日入院を、1ヶ月の間に7日行わなくてはならなかった月もあります。
現在は症状が落ち着いているので、概ね1ヶ月おきです。
通院時に行っていることは、血液検査+触診+口内チェック+体重計測+必要なら処置 です。
年齢が年齢なので、何か気がかりなことがあったら、すぐに通院するようにはしています。
「早期発見・早期治療」は医療費をトータルで最小にする方法なので。
といっても、超音波検査・X線写真・特殊な血液検査・病理検査などは、費用の問題もあるため、
「聴診・触診で異常→可能なら様子見→やっぱり必要そうなら検査」
という感じです。
このため、通院頻度のわりには、費用はかかっていません。
様子見して問題が発生したことは、現在のところはありません。
獣医さんたちがベテランだったり勉強家の若手だったりするからでしょう。心から感謝しています。
たとえば、一ヶ月に一日か二日くらいは「今日はどうしても皮下補液したくない」という日もあります。
そういうときは、差し迫った問題がない限りは、無理はせずサボります。
その代わり、
「水で薄めた猫用スープを一回多く飲ませる」
「次の日の皮下補液は多めにする」
などしています。
ほぼ一年中、高齢者に対して他の医師が行った不適切な向精神薬使用の「尻ぬぐい」をしながら、そういう処方をしてしまう内科医や精神科医に対して怒っています。
また私自身、SSRIの副作用で大変な目に遭った経験があります。
このため、2014年7月、摩耶の食欲が減退して体重も減少してきた時、主治医から「レメロン」の使用を提案されて、「うーん」と考えこんでしまいました。
しかし背に腹は代えられないので、使用することにしました。
1回目(2014.7.1)
痩せてきたとはいえ大柄で体重 3.6 kg の摩耶は、当初、15 mg 錠の 1/4 錠を処方されていました。だいたい標準的な用量のようです。
摩耶はすぐに興奮状態となり、ガツガツと食事を食べました。しかし、「眠いのに眠れないんですけど」という感じになりました。5時間ほどで落ち着くと、その後は「ぐったり」という感じで眠り込んでいました。猫が眠れないなんて。かわいそうなことをしました。
3日ほどで、行動面では「ふだんよりちょっとだけハイかな?」くらいに落ち着いてきました。
「レメロン」で持ち上げられた食欲が復旧してしまったかな? と感じたのは8日ほど後でした。
2回目(2014.7.9)
食欲に対する「レメロン」効果が消えてしまってから、1/8錠を与えてみました。
こんどは「眠れない」というほどの興奮はなく、「ちょっとハイになったかな」程度でした。
食欲は、ゆるやかに持ち上げられた感じでした。効果は12日程度は持続したようです。
3回目(2014.7.22)
1/8錠を与えてみました。
やはり食欲はゆるやかに持ち上げられ、効果は13日程度持続しました。
ただ体重は増加せず、3.46 kg まで減少。
4回目(2014.8.5)
1/8錠を与えてみました。
食欲はゆるやかに持ち上げられました。
2014年8月18日、酷暑が残暑モードに変わってきたころから、摩耶の食欲は目に見えて改善してきました。
2014年8月23日現在、まだ、次回のレメロン投与は必要ない感じです。
注意すべきと思うこと
Web検索で高齢猫へのレメロン使用例を見てみると、何らかの病気の末期状態、食欲廃絶に近いような状態になってから使用された例が多いようです。最後の一頑張りのため、といいますか。
使用するなら、もっと早い時期に使用して、効果(副作用も含む)・効果の持続期間を把握しておいたほうがよいのではないかと思っています。
ただ高齢猫では、薬物の代謝がいったいどうなっているのか、使ってみないと分からないことが多そうです。「効かないかもしれない」くらいの量から始めたほうが安全ではありそうです。
摩耶は大柄で、高齢猫としては体重も多い方なので、使ってみる前に「1/4錠でも多すぎる」と考えるのは無理があったと思います。
まあ、結果オーライです。食欲は改善されたし、今日も元気だし。
インシュリン量決定のための半日入院を、1ヶ月の間に7日行わなくてはならなかった月もあります。
現在は症状が落ち着いているので、概ね1ヶ月おきです。
通院時に行っていることは、血液検査+触診+口内チェック+体重計測+必要なら処置 です。
年齢が年齢なので、何か気がかりなことがあったら、すぐに通院するようにはしています。
「早期発見・早期治療」は医療費をトータルで最小にする方法なので。
といっても、超音波検査・X線写真・特殊な血液検査・病理検査などは、費用の問題もあるため、
「聴診・触診で異常→可能なら様子見→やっぱり必要そうなら検査」
という感じです。
このため、通院頻度のわりには、費用はかかっていません。
様子見して問題が発生したことは、現在のところはありません。
獣医さんたちがベテランだったり勉強家の若手だったりするからでしょう。心から感謝しています。
- 心がけてきたこと
たとえば、一ヶ月に一日か二日くらいは「今日はどうしても皮下補液したくない」という日もあります。
そういうときは、差し迫った問題がない限りは、無理はせずサボります。
その代わり、
「水で薄めた猫用スープを一回多く飲ませる」
「次の日の皮下補液は多めにする」
などしています。
- 高齢猫へのSSRI「レメロン」使用について
ほぼ一年中、高齢者に対して他の医師が行った不適切な向精神薬使用の「尻ぬぐい」をしながら、そういう処方をしてしまう内科医や精神科医に対して怒っています。
また私自身、SSRIの副作用で大変な目に遭った経験があります。
このため、2014年7月、摩耶の食欲が減退して体重も減少してきた時、主治医から「レメロン」の使用を提案されて、「うーん」と考えこんでしまいました。
しかし背に腹は代えられないので、使用することにしました。
1回目(2014.7.1)
痩せてきたとはいえ大柄で体重 3.6 kg の摩耶は、当初、15 mg 錠の 1/4 錠を処方されていました。だいたい標準的な用量のようです。
摩耶はすぐに興奮状態となり、ガツガツと食事を食べました。しかし、「眠いのに眠れないんですけど」という感じになりました。5時間ほどで落ち着くと、その後は「ぐったり」という感じで眠り込んでいました。猫が眠れないなんて。かわいそうなことをしました。
3日ほどで、行動面では「ふだんよりちょっとだけハイかな?」くらいに落ち着いてきました。
「レメロン」で持ち上げられた食欲が復旧してしまったかな? と感じたのは8日ほど後でした。
2回目(2014.7.9)
食欲に対する「レメロン」効果が消えてしまってから、1/8錠を与えてみました。
こんどは「眠れない」というほどの興奮はなく、「ちょっとハイになったかな」程度でした。
食欲は、ゆるやかに持ち上げられた感じでした。効果は12日程度は持続したようです。
3回目(2014.7.22)
1/8錠を与えてみました。
やはり食欲はゆるやかに持ち上げられ、効果は13日程度持続しました。
ただ体重は増加せず、3.46 kg まで減少。
4回目(2014.8.5)
1/8錠を与えてみました。
食欲はゆるやかに持ち上げられました。
2014年8月18日、酷暑が残暑モードに変わってきたころから、摩耶の食欲は目に見えて改善してきました。
2014年8月23日現在、まだ、次回のレメロン投与は必要ない感じです。
注意すべきと思うこと
Web検索で高齢猫へのレメロン使用例を見てみると、何らかの病気の末期状態、食欲廃絶に近いような状態になってから使用された例が多いようです。最後の一頑張りのため、といいますか。
使用するなら、もっと早い時期に使用して、効果(副作用も含む)・効果の持続期間を把握しておいたほうがよいのではないかと思っています。
ただ高齢猫では、薬物の代謝がいったいどうなっているのか、使ってみないと分からないことが多そうです。「効かないかもしれない」くらいの量から始めたほうが安全ではありそうです。
摩耶は大柄で、高齢猫としては体重も多い方なので、使ってみる前に「1/4錠でも多すぎる」と考えるのは無理があったと思います。
まあ、結果オーライです。食欲は改善されたし、今日も元気だし。