白血病との闘いを続けている京大大学院生・山口雄也さん(Twitter: @Yuya__Yamaguchi)のご著書、『「がんになって良かった」と言いたい』から抜き書きして自分のメモを記すシリーズを、7回にわたって続けてきました。
 本記事は番外編として、「なぜ、このシリーズを書いているのか」について述べます。

 当該のご著書はこちら ↓ です。
 私は Amazon Kindle 版を購入しましたが、紙の書籍もあります。




山口雄也さんの「僕の生きた証」とは?


 このシリーズを続けている理由は、一言で言えば「山口さんの生きた証を残すことに協力したい」ということです。山口さんはツイッターで「僕の生きた証を残したい」と語られています。

 山口さんの「生きた証」なら、十分に残っているはずです。ブログ記事、note記事、書籍、NHKの番組。そして卒論。なんといっても、山口さんを直接知る方がたくさんいて、その方々の多くは好意的です。「生きた証は、充分に残されている」と言える状態ではないでしょうか。

 24歳で闘病生活が6年目で、そういう状況にある方は、多くはないだろうと思います。若年で難病に捉えられてしまうと、自暴自棄になったり、やさぐれてしまったりすることもあります。いったん離れてしまった友人たちや壊れてしまった人間関係を取り戻せないまま、短い生涯の終わりを迎える人々も少なくありません。ご著書によれば、そういう瞬間は山口さんにもありましたが、幸いにも瞬間的なものに終わり、失ったものは少なかったようです。

 山口さんのツイートを見ると、「生きた証」という言葉に込められているものは、単にご自分が残すものではないように思えます。「大手書籍通販サイトや大手書評サイトに記されたレビューが増えてほしい」というツイートもありました。ご自分が残すものだけではなく、ご自分と社会とのつながりがあってこその「生きた証」なのでしょう。発信は反響あってこそ、なのでしょう。さすがSNS世代。

 よっしゃあ。プロライターとして、「生きた証」のためにプロの犯行で一肌脱ぐで!
 山口さんは、私の子どもでもおかしくない年齢です。インターネット環境に触れた時からSNSが当たり前だった世代に属しています。
 私は親世代(たぶん親御さんより年長)の者として、日本のインターネット萌芽期をリアルタイムで知っている者として、ささやかながら出来ることはしたいと思いました。

O.ヘンリー「最後の一葉」じゃないけれど

 山口さんは、これまでの闘病でも「死ぬかもしれないA」「死ぬかもしれないB」の二者択一を迫られてきました。2021年に入ると余命宣告を受け、「死ぬことは確実なので緩和治療」「1ヶ月後に生きている確率は低いけれども骨髄移植」の選択を迫られました。骨髄移植から2ヶ月後の現在も、非常に厳しい状況が続いています。

 このブログでは、ご著書から一節ずつ抜き書きして私の感想を綴っています。この調子では、向こう何日かかるのだか。「西荻窪の由緒正しい飲んだくれ不良中年」を標榜してきた私ですから、サボる日も出てくるでしょう。でも、ペースアップしたいとは思いません。

 O.ヘンリーの短編小説「最後の一葉」ではありませんが、私が抜き書きと感想を続けている限り、山口さんは大丈夫なのではないかと。根拠なんかありません。ただの思いこみです。「最後の一葉」のヒロインも、「窓から見える落葉樹の最後の一葉が落ちる時に自分は死ぬのだ」と思い込んでいた闘病中の患者でした。それだって根拠なかったんですよね。

 ご著書の末尾にたどり着くころ、山口さんはまだまだ闘病を続けていて、ジリジリとでも今よりも快方に向かっているのでは? 根拠はなく、ただの思いこみですが、そう思い込ませてください。

 いわば、願掛けのようなものなのです。

なにゆえアフィリエイト?

 このシリーズには、多数のアフィリエイトが埋め込まれています。山口さんのご著書、そして関連して推薦したい書籍やコミックなどのコンテンツ。フレームにデフォルトとして埋め込んでいる Google Adsense のリンクもあります。
「いちいち外すのが面倒くさい Google Adsense はともかく、なにゆえコンテンツにいちいちアフィリエイト?」
という疑問を持たれる方も少なくないかと思われます。

 理由はただ一つ。
 確実に読んでいただきたいから。読まれないまでも、触れていただきたいから。

 パソコンで読まれている方は、「当該コンテンツのページに飛んだ後でアフィリエイトだけ外して購入する」なんて朝飯前でしょう。それでもかまいません。アフィリエイトさえ貼っておけば、クリック数を私が確認できます。それは私自身の励みになります。「そのコンテンツの存在を知る方を増やすことはできた」というわけですし、クリック数も確認できますから。とにかく、リンクをたどっていただければ、当該コンテンツが何であるのかを知っていただけるわけです。

 紹介したコンテンツを知ってほしい。できれば読んでほしい。そして、山口さんや難病と闘う方々やご家族に、少しでも有効で害の少ない支援をしてほしい。間接的にでも。それが私の一番の願いです。

 なお、2021年5月16日現在、本シリーズによるアフィリエイト収入は0円です。「むしろスッキリ」と喜んでいます。他人さまの闘病で商売したいとは思いません。もっとも、結果として私に何らかの収益がもたらされるのであれば、私自身や家族(猫×2)のために使ったり寄付したりして、ポジティブなスパイラルを作ることに役立てることができます。そんなわけで、収入があればあったで喜ぶことでしょう。


山口雄也さんを応援する方法の例

 ご本人やご家族のために何かしたいというお気持ちを抱かれた方は、どうぞご無理ない形で応援をお願いします。ご家族を間接的に支えることも、ご本人への支えになります。
  • ツイッターで「いいね」やメンションによるメッセージを送る
  • ご著書を読んで、Amazonhonto読書メーターなどにレビューを書く
  • noteでご記事を読む・サポート(投げ銭)する・有料記事を購入する
  • 献血をして、献血センターがいかに素敵な場所であるかをSNS等で述べる(山口さんは、治療に大量の輸血を必要としています)
  • 献血できない方は、日赤などによる献血のお願いをSNS等で拡散する
  • 重い病気と闘病する人々やその家族の心境について、信頼おける書籍を読む

今日はコンテンツの推薦はしません

 今日は、本シリーズ記事のイメージ画像を設定することにします。設定していないと私のアイコンのコラージュが表示されてしまい、なんだか違和感があるもので。
 代わりに再度、Amazonの山口さんのご著書へのリンクを置いておきます。