本エントリーは、
猫と食事と西荻窪、ときどき旅する車椅子:
[落ちこぼれの実践英語]英語で発信するためのWeb翻訳使い倒し術(前編・長文注意)

に続く後編です。 


  • Google先生に構文の誤解を教えてあげました ~ 主語・主体、時間の前後関係、事実か仮定か 

まず
高級牛肉ステーキだと思って高い代金を払って有難く食べていたものが「実は豚のクズ肉でした」では耐えられない。



高級ビーフステーキが、私はそれは高い代償を払う感謝し、「実際に豚の屑肉だった」耐えられない食べていたと思いました。

とされてしまうにあたり、何がどう誤解されているのでしょうか?

英語には必ず主語があります。
日本語では主語が出てこない場合もあります。元の文章には「耐えられない」のは誰なのかが明記されていません。
Google先生は懸命に推測を試みました。その結果、高級ビーフステーキが「耐えられない食べていたと思いました」ということにされてしまいました。

違いますよね? 
大枚はたいて豚のクズ肉を食わされたのは自分ですよね? 
食べたときは高級牛肉ステーキだと思ってたんですよね? 
あとで豚クズ肉と分かって激おこプンプンなんですよね? 
しかし、実際に起こったことではなく、仮定の話なんですよね?
それが分かるように、元の文章を書き換えます。
もしも、私が高級牛肉ステーキだと思って高い代金を払って食べた肉が、後で「その肉は実は豚のクズ肉でした」と判明したら、私は耐えられないだろう。

Google先生、英訳してくださいな。
ここまでしつこく教えたら、主語・主体がどれか、時間の前後関係はどうなのか、事実か仮定か、わかってくれますかね?
If, meat that I ate paying a high price I think the luxury beef steak, if found to later "The meat was actually debris meat of pig", I would not stand.

では、日本語訳してくださいな、Google先生。

場合、私は高級ビーフステーキを考えて高い価格を支払って食べた肉は、後述の「肉は、実際に豚の破片の肉だった」に見つかった場合、私は耐えられないだろう。

日本語としては笑えますが、少なくとも誤解はされていないらしいと思われる状態になりました。

  • Google先生の他の誤解もただしてあげました 

次のダメダメだった箇所は
では、もしも物価指数が偽装されたらどうだろうか? 実際にはインフレが起こっているのに、デフレが起こっていることにされて、たとえば取引先に仕入れ価格を値切られたら、どうだろうか? 同様に、たまったものではないだろう。

です。
日本語を、Google先生にご理解いただけるように書き換えてみます。
次に、もしも物価指数が偽装されたと仮定したら、その時、何が起こるだろうか? 実際にはインフレが起こっているのに、デフレが起こっていることにされたら、何が起こるだろうか? 購買者に値下げを要求されるかもしれない。食品偽装と同様に、あなたは耐えられないだろう。

はい、英訳してくださいな。
Then, if you assume that If price index has been disguised, at that time, what would happen? But in fact it is going on inflation, when you are in that deflation is happening, what is going to happen? You may be required to price cuts to buyers. As well as the food impersonation, you will not stand.


はい、その英訳を日本語訳してくださいな。
(以下、引用のフォーマットが上と変わってしまっています。あとで直します……時間あったら)

そして、あなたがもし物価指数がどうなるのか、その時点で、変装されていることを前提としたら? しかし、実際には、あなたが起こっていることデフレにあるとき、何が起こるために起こっている、インフレが起こっているの?あなたはバイヤーに価格の引き下げに必要になることがあります。 同様に、食品偽装など、あなたは耐えられないだろう。


かなり頭の痛くなる日本語です。特に最後の「食品偽装など」がイミフです。
しかし英文のほうは、元の日本語の意味が反映されたマトモな文章になっています。 特に 「購買者に値下げを要求されるかもしれない」の主体が「あなた」と推測されているところなど、お見事です、Google先生。

では、最後のパラグラフ、行ってみましょう。
誤解されなかった部分を含め、Google先生にご理解いただきやすいよう、書き換えてみます。

書き換え前

物価指数の偽装は、「もしも」という仮定の話ではない。2013年、厚生労働省は生活保護受給者に対する独自の物価指数を導入するという名目で、「約5%のデフレが見られた」とした。そして、このデフレを理由として、生活保護基準を引き下げた。ジャーナリストの白井康彦は「厚生労働省による物価偽装」とまで言っている。


書き換え後

物価指数の偽装は、実際に行われている可能性がある。2013年、厚生労働省は、「生活保護受給者に対する独自の物価指数を導入する」と表明し、「約5%のデフレ」という事実を主張した。そして厚生労働省は、前記のデフレを理由として、生活保護基準を引き下げた。ジャーナリストとして活動している白井康彦は「厚生労働省が物価指数を偽装した」という激しい批判を表明している。


Google先生による英訳

Impersonation of the price index, there is a possibility that is actually performed. 2013, Ministry of Health, Labour and Welfare stated that "the introduction of its own price index for welfare recipients", insisted the fact that "about 5% of deflation." And Ministry of Health, Labour and Welfare, as the reason for the deflation, lowered the life protection standards. Yasuhiko Shirai who are active as a journalist have expressed fierce criticism that "the Ministry of Health, Labour and Welfare has disguised the price index."


生活保護基準が "the life protection standards" とされています。英語圏での表現として本当にこれでいいのかどうか、気になるなら、ちゃんと調べておいたほうがいいかもしれません。しかし日本人感覚では、ギクっとするほど、言いたいことを表現してくれている訳です。

さて、Google先生による英訳を、Google先生が日本語訳したら、どうでしょう?

物価指数の偽装は、実際に行われる可能性があります。 2013年、厚生労働省は「福祉受給者のための独自の物価指数の導入は」、その事実を主張していることを「デフレの約5%を。」述べましたそして、厚生労働省は、デフレの原因として、生活保護基準を下げました。ジャーナリストとして活性である安彦白井こと激しい批判表明している「厚生労働省は、物価指数を偽装しています。」 

若干の頭痛はしますが、少なくとも大きな誤解はされていないようすです。

  • 何をして、どうなったか、まとめてみた 

そもそもの日本語文章 


食材偽装問題が、ときどき世の中を騒がせる大きなスキャンダルとなっている。毛ガニだと思って大枚はたいて有難く食べていたものが「実はカニカマでした」では、たまったものではない。
では、もしも物価指数が偽装されたらどうだろうか? 実際にはインフレが起こっているのに、デフレが起こっていることにされて、たとえば取引先に仕入れ価格を値切られたら、どうだろうか? 同様に、たまったものではないだろう。
物価指数の偽装は、「もしも」という仮定の話ではない。2013年、厚生労働省は「生活扶助相当CPI」という独自の物価指数を導入するという名目で、「約5%のデフレが見られた」とした。そして、このデフレを理由として、生活保護基準を引き下げた。ジャーナリストの白井康彦は「厚生労働省による物価偽装」とまで言っている。


「これは明らかにGoogle先生には無理だろう」を書き換えた日本語文章

食材偽装問題が、ときどき世の中を騒がせる大きなスキャンダルとなっている。高級牛肉ステーキだと思って大枚はたいて有難く食べていたものが「実は豚のクズ肉でした」では、たまったものではない。
では、もしも物価指数が偽装されたらどうだろうか? 実際にはインフレが起こっているのに、デフレが起こっていることにされて、たとえば取引先に仕入れ価格を値切られたら、どうだろうか? 同様に、たまったものではないだろう。
物価指数の偽装は、「もしも」という仮定の話ではない。2013年、厚生労働省は生活保護受給者に対する独自の物価指数を導入するという名目で、「約5%のデフレが見られた」とした。そして、このデフレを理由として、生活保護基準を引き下げた。ジャーナリストの白井康彦は「厚生労働省による物価偽装」とまで言っている。


最終的にGoogle先生が誤解なく英訳できたようすの日本語文章

ときどき、食材偽装問題が大きなスキャンダルとなっている。もしも、私が高級牛肉ステーキだと思って高い代金を払って食べた肉が、後で「その肉は実は豚のクズ肉でした」でと判明したら、私は耐えられないだろう.。
次に、もしも物価指数が偽装されたと仮定したら、その時、何が起こるだろうか? 実際にはインフレが起こっているにもかかわらず「デフレが起こっている」という噂が社会に信じられていると仮定しよう。購買者に値下げを要求されるかもしれない。食品偽装と同様に、あなたは耐えられないだろう。
物価指数の偽装は、実際に行われている可能性がある。2013年、厚生労働省は、「生活保護受給者に対する独自の物価指数を導入する」と表明し、「約5%のデフレ」という事実を主張した。そして厚生労働省は、前記のデフレを理由として、生活保護基準を引き下げた。ジャーナリストとして活動している白井康彦は「厚生労働省が物価指数を偽装した」という激しい批判を表明している。 


最終的な英訳

Sometimes, food impersonation problem has become a major scandal. If, meat that I ate paying a high price I think the luxury beef steak, if found to later "The meat was actually debris meat of pig", I would not stand.
Then, if you assume that If price index has been disguised, at that time, what would happen? In fact, let us assume that rumor that in spite of the fact that going on inflation, "deflation is happening" is believed to society. You may be required to price cuts to buyers. As well as the food impersonation, you will not stand.
Impersonation of the price index, there is a possibility that is actually performed. 2013, Ministry of Health, Labour and Welfare stated that "the introduction of its own price index for welfare recipients", insisted the fact that "about 5% of deflation." And Ministry of Health, Labour and Welfare, as the reason for the deflation, lowered the life protection standards. Yasuhiko Shirai who are active as a journalist have expressed fierce criticism that "the Ministry of Health, Labour and Welfare has disguised the price index."

細かいことを言い出すとキリありませんが、「ま、いっか」ではあります。
「ま、いっか」の英文で世界に発信できれば、充分ではありませんか?
「世界から見たら、ないのと同じ」が「世界から見て、確かに、ある」になるんですから。

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