午前0時ごろ、ベッドに入ろうとしたところ、ドアがノックされました。
名乗りもせず用件も言わないので、「?」と思い、反応せずにいました。
するとホテルの中庭(モーテルなので広い中庭がある)で、爆竹の大きな音と若い男女の騒ぐ声、火薬の臭いがしてきました。
隣の部屋から中年男性が出て「今何時だと思ってるんだ、ファックユー!」とか言っていました。
若い男女は「なんだよジジイ?」的に男性に詰め寄っていました。
すると別の部屋から、次々に中高年の男性が出てきました。最終的には4名ほどだったようす。
私は自分の部屋で、最大に襲われにくく反撃が容易な態勢を整え、すぐに警察に電話かけられるように準備して身構えていました。だから、外から聞こえてきた部分しか理解していません。
こういうとき、「自分が被害者にならない」というのも、最大の協力の一つだと思います。
以下、Facebookでの友人たちへの実況中継より。

(自分)
最初は怒鳴りつけてた宿泊者のおじさんたち、若者たちを説得しているなう。
 とりあえず花火は止まった。兄ちゃんたちの反抗、続いてはいるのだけど、トーンはだんだん下がってきた。
何と言ってるのかまでは聞き取れない。

(友人M・福岡の予備校時代からの友人、教育職)
 勇気あるおっちゃん。

(自分)
おっちゃんは複数です。2人か3人。増えつつある。兄ちゃんたちは5人くらい。
対話はまだ続いているなり。
よくわからないけど、兄ちゃんたちに言いたいこと言わせながら、説得しているもよう。

(友人M)
がんばれおっちゃん。

(自分)
このモーテル、そんなに客層がいいわけではないんです。トラック運転手や末端のセールスマンという感じの人が主。そういうおっちゃんたちが、辛抱強く兄ちゃんらを説得し、いけないことはいけないと言っておる様子。
兄ちゃんら、説教されると口笛吹いたりして反抗するけど、本気の反抗という感じではなくなってる。
米国って、普通の人たちが偉いので何とかもってる国なのかもしれんと思ってたが、どうもそうなのではないかと確信しつつあるなう。
おっちゃんの一人が、兄ちゃんに「何がしたいんだ?」と言ってるのが聞こえた。兄ちゃんら不平不満をぶちまけたりツバ吐いたりしとる様子。

(友人M)
SBホテル(注・福岡市にある一泊3000円台からのリーズナブルなホテル)的なやつ?

(自分)
あんなに上品ではないよw

(友人M)
身をひそめとき。

(自分)
うん。思い切り襲いにくい態勢を整えておるなり。
とりあえず杖は隠しとくか。武器に使われたらえらいこっちや。

(友人M)
なにもないことを祈る。てか日本でもありがちな光景だな。俺も近くで夜騒いでるやつらに「優しく」注意したことがあるけど、一人から逆切れされて、もう一人がとりなした。

(自分)
兄ちゃんら去りぬ。バイクをバリバリ言わせながら。
まあ日本でもよくあるシチュエーションではあるんだよね。誰も出てこないことかな、日本の違いは。
東京で15年住んでる町の隣町に愚連隊がよく暴れてる界隈があってさ。すぐそばに警察署があるのに、見て見ないふり。コンビニ前でたむろってるタイプの兄ちゃんたちは、特に怖いと思ったことないよ。暴走族の兄ちゃんに車椅子の運転スキルを褒められたりとかw

(友人M)
「愚連隊」っていつの時代じゃああ。昭和

(自分)
愚連隊って本人たちが未だ名乗ってたりするよ。
いやしかし、凄い。一時間近く兄ちゃんらを説得し、話を聞き、平和に立ち去らせたおっちゃんたち。

(友人M)
さすが!

(自分)
凄いよね。地域コミュニティでも血縁でもなく、ただ同じモーテルに泊まりあわせただけのおっちゃんたちの協力。最初の一人は最初は怒鳴ってるだけで、Fuck You とか言ってた。でも二人目三人目四人目のおっちゃんたちが出てくるたびに流れが変わって、説得と対話モードになっていったの。本当に自然に。
ふー。安心して寝られる。おやすみー。こちら、ただいま朝の1:30。

(友人T・シリコンバレーの別の地域に在住する大学院生)
San Joseって高級住宅地なので、そういうのは滅多に出会えないんですけどねー。Motelなら他の地域から来た連中かも知れませんね。

(自分)
あ、私が泊まってたのは、困窮者支援センターもあるような、かなり寂れたところです。ダウンタウンから3kmくらいなんですが、かなり荒廃した感じの地域です。広い駐車場があるショップの前を朝方通ると、駐車場に割られたガラス瓶が転がってたりとか。

ダウンタウンにも、安全で栄えてる感じの通りから一本隣の別の通りが、ラリったり喧嘩したりしてる若い男性たちの溜まり場みたいになっていて居るだけで怖いような場所があったりします。
サンノゼ一箇所だけでも、「地域を理解する」は容易なことではないと痛感するのですが、今日は帰国日です。
私の最大のミッションは、「ね子ども」たちを守ることです。 
ペットシッターさんにお任せして出張しているわけですが、自分自身がミッションに戻る時が近づいてきました。 

6時過ぎに起床。
身支度をし、ホテルで朝食(パン・フルーツ・コーヒー)を食べ、忘れ物がないかどうか確認し、予約したイエローキャブが8時に来るのを待ちました。
イエローキャブでサンノゼ国際空港へ。20分程度、チップ込みで29ドルくらい。
車椅子が載せられるサイズでも運賃は変わらないようです。
ただ、日本でいう「簡易電動車椅子」が限界でしょう。重さ的に。

空港ロビーにはピアノがあり
「ご自由にお弾き下さい、ただし、ガンガン打鍵しないでね」
と。
めっちゃ上手なお兄さんが、ショパンやジャズのスタンダードナンバーを演奏していました。

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早めにチェックインしてラウンジで朝ごはんパート2。
(生意気にもANAのスーパーフライヤーなので、ラウンジが利用できるのです)
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カリカリとクリスピーに焼かれたジャガイモ。
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搭乗。サンノゼに別れを惜しむ、故・悠(1998-2013)。
また来ようね、悠。 
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プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえたので(スーパーフライヤー特権で無料)、ちょっとだけ豪華です。スパークリングワインや本格的デザートがあったりなど。

呑んだくれるカーチャンに「めっ!」と言いたそうな悠です。
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4時間ほど爆睡して起き、お蕎麦をいただいて仕事をはじめました。
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機体は何かと世の中を騒がせているB787。
シャッターではなく、偏光板(?) で外の太陽光線が遮られています。
なんだか幻想的な風景です。
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着陸前の食事。
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成田に着きました。
NEXに乗る前に、スターバックスで日本風のアイスコーヒーをいただきました。
はー、日本だぜえ! 
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新宿駅で中央線に乗り換えるとき、「最悪!」と言いたくなる、危険すぎる移動介助を受けたりということはあったものの、無事に西荻窪に到着。
帰途、スーパーで、留守番していた猫の摩耶(17歳9ヶ月2日)と瑠(6歳9ヶ月)に、おみやげを。
おかーさんが「アメリカの方」でつかまえてきた、鶏と魚だよ!
(このスーパーは、方角的には「アメリカの方」です)
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摩耶、会いたかったよ! 元気で留守番、ありがとう!
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瑠も元気です。
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おかーさんの「アメリカの方」からの土産に、一家で舌鼓を打ちました。
これは私の分。辛味大根をトッピングしたカツオたたきに、日本酒(右側のくまモンカップ)。 
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疲れが一気に出て、ぐったり。
摩耶に夜のインシュリン注射を打ったら、即、爆睡しました。