朝の体調。血圧的には「まあまあ」でした。
しかし、なんとも言えない違和感がありました。ときどき脈拍が速くなって100を超えるのです。
脈拍が速くなるきっかけに、思い当たる節はまったくありません。
気にしてもしょうがないので、「帰国まで続くようだったら気にしよう」ということにしました。

お腹の調子は少しずつ上向いてはきましたが、
「水分の代謝がなーんかヘン」
という状態が続いています。引き続き、せっせとダシ汁を飲みました。
脱水と、脱水が引き金になる喘息は、最も避けたいものの一つ。
経口補水液キット(砂糖と塩とクエン酸)は持ってきていましたから、一回は経口補水液を作って飲んだ方がよかったかもしれません。ああ後知恵。
喘息の吸入薬(フルタイド)も、怠りなく吸いました。
というより、「気管支に違和感を感じるので忘れようがない」という感じでした。
精神面も調子よくありません。ひどいウツが続いていました。
ウツでもなんでも、15日は発表。この日、まだ発表ポスターは完成していませんでした。パフォーマンスは30%~40%程度(当社比)の感じでした。
今回は、立命館大学から旅費助成受けてきてるんですから、予定されている発表と現地視察・情報交換だけは、ちゃんとやらないと。
完全に自費で来ての発表は過去に一回やりましたが(理科教育で)、その時とはプレッシャが全然違います。
事件・事故・病気などでトラブったら、場合によっては大学や研究科や指導教員が責任を問われることになりますから、「万が一の事態に発展するようなことは最初から避けなくては」というプレッシャもありました。
ホテルのセルフサービスの朝ごはん。
フルーツは他にリンゴとオレンジ。
シリアル・牛乳・フルーツ入りヨーグルト(パック)・オートミール・ジュースなどもあります。

午前7時過ぎ、会場へ。
コンベンションセンターと、通路でつながっている近隣の2つのホテルが主な会場です。


プレスルームで入場証を受け取りました。
猫の故・悠(1998-2013)も、昨年に引き続き2回目の参加。

プレスルーム。まだ誰もいないのは、皆さん、朝食会に行っちゃってるからです。
朝食会場も覗いてみましたが、もう満杯だったので入場を諦めました。

プレスルームの資料配布コーナー。左側に見える台が、お部屋の周囲にぐるっと。
資料は、まだほとんどありません。

入り口近くの特等席に、SaveMLAKプロジェクトの資料とマグネットを設置。
2012年の年次大会@ボストン から、勝手に国際広報を買って出て、SaveMLAKグッズを購入して配布してます。

渡辺ゆきのさんデザインのSaveMLAKマグネットやバッジ、毎年たいへん人気なんですが、マグネトだけ持ってって資料持っていかない方が結構多いんです。
というわけで、今年は資料に貼り付けました。

ずらり。

この日はプレスルームでひたすらポスターの準備。
ホテルで作って持ってきたランチです。
左側は、全粒粉マフィンのチーズサンド。

お昼すぎ。SaveMLAKマグネット、かなりハケています。
マグネットだけ剥がして持ってった方もおられるもよう。

午後、訪問したいと考えていた現地精神障害者団体の訪問アポも取れ、ほっとしました。
旅費助成の申請時、
「困窮者支援団体・障害者団体、それぞれ少なくとも一箇所を訪問して情報交換」
を予定に含めていましたから、それをしないで帰ってくるわけにはいきません。
また、障害者プロジェクトの部屋にも行き、障害者向け情報保障・移動手段の確保などの準備も見せていただきました。
その合間に、ヘロヘロの状態でチンタラチンタラとポスターの準備をするのが精一杯で、なんにも聴講できませんでした。
しかし、こう書きならベテみると、結構「やることは、やる」が出来ていた感じですねえ……。
夕方、基調講演(毎年、新しく会長になる方が行う)会場に早めに行き、障害者支援も含め、準備の様子を見学。

今年の年次大会のテーマ、「イノベーション・情報・イメージング」。

悠は、生きていれば16歳です。
もし人間の高校一年男子だったら、「学校より面白いから、おいで」と誘って一緒に来たかも。もしも本人が関心あるようなら、ですけど。
プレススームには、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて連れてきている方も、毎年2~3人くらいはいます。男性であったりもします。

今年の取材グッズ。他にメモ帳も。
一脚は今年から導入。車椅子に乗っていると、どうしても低いアングルからしか撮れないので、写真がワンパターンになっちゃうんですよね(この一脚は結局は私にとっては使い物にならず、米国で捨てられることに。安物買いの銭失い、でした)。
真ん中のスマホは、AAASの障害者プロジェクト(1970年代から続いています)の仲間から借りたAndroidスマホです。

基調講演の内容は要約筆記され、スマホに表示されます。
Androidのみ対応ということでした。
人数の面では「Androidだけカバーしておけば、かなりなんとかなる」ということなんでしょう。

新しい会長は遺伝学やバイオインフォマティクスの方。
「古代ギリシャでは、生まれてくる子どもの性を決定するのは男女の熱の差だと考えられていた」
という話をしながら、
「変温動物だったらどうなるの?」
と会場から笑いを取っていました。
この亀さんたちは、その場面で登場しました。

左手に無理やりスマホとメモ帳を握り、右手でメモを取ってた私。

オープニングイベントは、講演のあと会長招待によるパーティー(参加者ならOK)があるのですけど、プレス関係者は別のホテルに招待されてパーティー。
ジョンソン・アンド・ジョンソンがスポンサー。
報道に携わる者が、スポンサーのついているイベントでゴチになることについては、いろんな考え方があると思います。
「ゴチになったら筆が鈍る」という方もいるでしょう。
私は、ゴチになろうがなるまいが、書くべきことは書きます。
「何もしてもらわなかったら、清廉に記事を書ける」
「何かしてもらったら、御用記事しか書けない」
のどちらも、イマドキ真ではないだろうと思ってます。
ま、こういう人間には、「御用記事書いてほしいからゴチる」という組織や企業は、最初から近づいてこないでしょうけど。
参加5回目ともなると、「おひさしぶり!」と互いに挨拶できる方が増えます。
2012年、バンクーバー大会のときに大変お世話になったブリティッシュコロンビア大学広報の方が、AAAS広報に転職していらっしゃいました。再会を喜ぶなど。
日本の大学や研究機関で広報に携わる方も、多数いらっしゃってます。この大会の時だけ会う日本の方がたくさん。
赤ワインと、チーズたっぷりのパイのようなものをいただきました。
「お腹が壊れそう」感じがあり、この後は飲み食いはセーブ。
このチーズパイ、本当に美味しかったんですが、ホテルに戻ってから全部ゲロッパしてしまいました。ああ、もったいない。

夜桜(?)見物しながらホテルに帰りました。
今回のホテルは会場から800メートルほどの場所にあるモーテル。
10月に予約したので、税・サービス料込みで、一泊1万3千円。
米国で、ドミトリーでも「安宿」というわけでもないホテルに泊まるのは初めてです。
リーズナブルなビジホ的ホテルやドミトリーは、サンノゼには車がないと無理な場所にしかありません。会場から10~20km。
私は車の運転が出来ないので、徒歩圏で「うーん、まあ、この価格なら妥協できる」と思えるホテルを探すしかなかったわけです。
悩みましたが、今回は「ここにしておいて本当によかった」と思います。
体調の悪いときに「ちょっとホテルに帰って1時間ほど横になる」とか、頂いた資料がぎっしりで重くなったバックパックのせいで車椅子の前輪が浮き気味になったときに「ちょっと、資料をホテルに置いてくる」ができましたから。
「車椅子で後方転倒して後頭部強打」
は、最も避けたいことの一つです。特に異国では。

相変わらず体調は悪くてヘロヘロなのですが、なんとかシャワーを浴び、洗濯をし、翌日の障害者ミーティングで配布するドキュメントの準備を7割くらい進め、24時過ぎにドテッと横になって爆睡したのでしたか。もはや、記憶あいまいです(この日の記録は、2月19日に書いてます)。
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