私は毎朝ダシをとって味噌汁を作っています。
このところダシパックを切らしているので、イリコ・昆布・干ししいたけでダシをとっています。
自分としては
「インスタント手抜き料理、だしがらでもう一品作れておトク」
という感覚です。
実際にどうやっているのかを紹介します。ほんっと簡単なのです。

  • 鍋に味噌漉しを入れ、ダシ素材と水を入れて数時間おき、ダシを取る
たぶん、このプレス・パンチングで作られたアルミの味噌こし(イリコ・煮干し文化圏の標準として使われてきたもの)がミソなんです。鍋のなかで自立し、洗うのが楽。
素材がアルミでなくステンレスだったら言うことないんですけど。22

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この日はスライス干ししいたけを使いました。水と味噌こしを入れる前に鍋の底に。
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ついで味噌こしと水(600ml くらい)を入れ、味噌こしの中にいりこ(指四本でつまんだくらい)と昆布(面積で 20平方cm くらい)を入れます。
昆布はキッチンハサミで再利用時に使いやすいサイズに切っておきます。こうするとダシもよく出ます。
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寝る前にこの状態にしておき、一晩おくとダシがとれています。
夏場は鍋ごと冷蔵庫に入れるとかしておいたほうがいいでしょう。
朝、起きたらダシをそのまま一杯飲むのが私の習慣です。コーヒーよりもすっきり目覚めます。
我が家の猫たちも、ダシが大好物です。朝の食事を待たせている間、 ダシを飲んでいてもらいます。
この段階でダシ600cc程度がとれているわけですが、味噌汁に使うダシ(170cc 程度)だけを残して、すぐに消費されてしまいます。調味しない状態で私や猫たちのお腹に収まったり、他にダシを使う料理があれば混ぜられたりなどして。
「ダシを取りおきする」「ダシがらは冷凍して溜まったところで再処理する」とかいろいろ試してみたんですが、結局、私の場合は
「毎晩(毎朝)ダシをとって、すぐにダシがらともども消費する」
が一番ラクだという結論に達しました。
  • 味噌汁を作る
さて、味噌汁です。
一度味噌こしを引き上げ、中に入っているイリコと昆布を別の器に移し(ひっくり返して底をぽんと叩くだけでOK)、再使用の準備を始めます。この日はダシがらイリコと昆布に、ひたひたの米酢をかけて数分おき、唐辛子の酒粕漬けを混ぜ、スライスしたゴーヤにかけて食べました。 
その後、空になった味噌こしを鍋に戻します。
ダシで煮ておきたい味噌汁の具材があったら、味噌こしの下や横に入るように位置を調整して入れます。この日は乾燥湯葉(割れたり欠けたりしたものが京都で安く売られています)にしました。ダシの中で戻したいので、入れて5分ほど置きます。その間に別の作業をすることが可能です。今日はゴーヤをスライスとみじん切りにし、みじん切りのゴーヤをひきわり納豆と混ぜました。

あとは、中火にかけて煮立たせ、弱火にして味噌を溶き入れるわけです。味噌こしの中に味噌を入れておくだけで十分です。2分くらい待ってから箸でかきまわすと、ほぼ味噌は溶けています。この日は八丁味噌と麦味噌のブレンドでしたが、八丁味噌でも同じ方法でOKです。ただ万全を期すなら、八丁味噌は他の溶けやすい味噌と練り合わせておいたほうがよいでしょうね。
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というわけで、干ししいたけ(ダシ素材としても使用)と湯葉の味噌汁、出来あがり。
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本日の朝食です。
今日はちんたら作業して、15分くらいかかりました。私の感覚では時間のかけすぎです。

下右:モチキビ入り白飯(炊きおき・味噌汁を作っている間にレンジ加熱)
下中:生姜とミョウガのしば漬け風(安いミョウガをたくさん買った時に作った)
下右:味噌汁
上左:ひきわり納豆とゴーヤみじん切りを混ぜたもの
上中:ジャガイモを切って、クレージーソルトとオリーブオイルを混ぜてレンジ加熱しておいたもの(冷蔵庫から出してご飯と一緒にレンジ加熱)
上右:ゴーヤのスライスに、ダシがらイリコと昆布の酢漬け・唐辛子の粕漬けを混合した謎のタレをかけたもの
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ご飯と味噌汁に納豆があれば、とりあえず最低限の食膳は整います。
うまい味噌汁は、実はインスタント食品とあまり変わらないくらいの手間で作れて、ダシがらというおまけまでついてきます。再処理して別の料理に化かすのが面倒くさかったら、醤油といっしょにご飯に乗せて食べるとかしてもよいわけです。
この日はほぼ、他に「ゴーヤを切る(みじん切り+スライス)」を行っただけで、あとは冷蔵庫から出しただけのものでした。

毎日ダシをとって味噌汁作るのは、全然難しくないし、面倒くさいというほどの面倒もありません、という話でした。
味噌こしがこのタイプだったら。