旅行時の荷物に関する自分の個人メモ+tipsです。
荷物の分類については
旅行の荷物、必要かつ最低限とは(0) 総論
をご参照ください。
本エントリーは、必需品・日常生活用品についてのメモです。
必要性が比較的低いもの・私以外の方には必要でなさそうなものは、()で囲っています。
0.必需品
0-0 安全に関わるもの
私は、下記の品目を「安全に関わるもの」と考えています。
・パスポート
説明の必要はないでしょう。
・査証(必要なら)
これも、説明の必要はないでしょう。
・パスポートのコピー(3枚程度用意、荷物に分散させて入れておく)
・査証のコピー(3枚程度用意、荷物に分散させて入れておく)
「万一、原本を紛失、あるいは強奪されたら」以外にも、さまざまに役立ちます。パスポート原本の持ち歩き義務がない国では、パスポートはセーフティボックスに入れておき、コピーの方を持ち歩いたほうが気が楽です。
・その他の身分証明証
何か海外で通用するものがあれば。
・学生証(あれば。国際学生証がベター)
施設や長距離バスなどで、学割が利用できます。日本語のみの記載でもOKなことが結構あります。
・国際運転免許証(あれば)
残念ながら私は持ってません。
・旅行保険証書のコピー(3部程度。荷物に分散させて入れておく)
・ヘッドランプ
車椅子族にとっては夜間の移動に必須です。
・緊急時用品(笛、ブランケット、(非常用食糧))
笛、緊急用のポケットサイズのブランケットは荷物のどこかにしのばせておくべきです。
非常用食糧は、非常時でなくても、パーティー前の腹ごしらえ(パーティーでガツガツしない)、夜中に小腹がすいたとき対策などに重宝します。ただ、日本の製品が行き先国に持ち込めるとは限りません。
・メモ帳、筆記用具
取材の予定がなくても持っておきましょう。「発音が悪いのでタクシーの運転手に行き先を誤解された」といったトラブルを防止できます。
0-1 現金・カード
・財布
通貨ごと、または行き先国ごとに分けます。
・現金(現地の一般的なホテル2泊~3泊分程度が目安)
多すぎると危険です。
・トラベラーズチェック
使用可能な国なら、ぜひ1万円分くらいはトラベラーズチェックで。現金より安全です。
・行き先国で使える可能性の高いクレジットカード
VISAは概ねどこでもOKです。AMEXは使えない地域が意外に多いですが、米国では非常に有用です。
0-2 旅程表、連絡先など
・旅程表(フライト情報、宿泊先情報を含む)
・自分自身の連絡先
・現地の緊急連絡先(警察、救急など)
紙にプリントして3部用意しておき、どのバッグからも取り出せるようにしておきます。緊急時に、ネットでの検索から始めずに済みます。
・(車椅子の現地代理店連絡先)
・(滞在予定地のサイクルショップリスト)
この2つは車椅子族にとって必要な情報です。これも紙にプリントしておきます。緊急時、テンパった頭で検索する時間とエネルギーと不安を節約することができます。
0-3 薬品、薬品に類する必需品
・常用薬
説明の必要はないでしょう。
・胃腸薬(便秘対策、下痢対策)
便秘と下痢の両方に対策できるようにしておきましょう。時差・ストレスなどで腹具合がおかしくなると、飲水・摂食などに影響し、体力消耗につながります。
・解熱剤、抗生物質、傷テープ
宿泊施設に最低限の救急医薬品はあるはずですが、この程度は自分で持っておきましょう。抗生物質は、医師に予め事情を話して処方してもらうか、処方されたときに3日分くらいの蓄薬(ホントはいけないんですが)をしておきます。呼吸器が弱く、風邪がすぐ気管支炎に発展する私には必須です。
・(消毒液)
清潔な水を容易に入手できる地域では不要です。
・(浣腸)
時差対策に1個持って行きます。時差で「朝、排便」といったリズムが崩れる前に、しかるべき(現地)時刻に強制的に1回出してしまうという荒業は、時差ボケ軽減にかなり有効です。
0-4 現地に関する資料
「地球の歩き方」などのガイドブックは、必要なページだけ切り取って、あるいはコピーして持っていきます。
また、荷物に余裕があれば、現地史に関する書籍を一冊持っておくと、見聞するものの理解を深めるのに大いに役立ちます。お勧めは明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズです。
0-5 メインバッグ、予備バッグ
旅行荷物を詰めて持ち歩くメインバッグの他に、荷物が増えた場合・宿泊施設に荷物を置いておきたい場合などを想定して予備バッグを持っておきます。ファスナーで口を閉められるものにします。日本の観光地で安価に売られているファスナーつきの土産物用バッグが便利です。
0-6 その他必須の用品
・携帯電話またはスマートフォン+充電器
・メガネやコンタクトレンズに関する用品
・その他、個人的な必需品(杖など)
1. 日常生活用品
1-1 身の回り品
・爪切り
・耳かき
・毛抜き
特に耳かきは、日本で一般的なタイプが現地で入手可能なことは少ないです。使い慣れたタイプを持っていきましょう。
・裁縫キット
針一本、糸一種類でも、あったほうがいいです。
・安全ピン
活躍の機会は結構多いです。
・ダブルクリップ
こちらも、活躍の機会は結構多いです。
・メガネケース
特にドミトリーを利用する場合、メガネケースがないと、自分が寝ている間、メガネを身近な場所に安全に置いておくのに大変苦労します。常にメガネをかけている場合、ふだんメガネケースを持ち歩く必要はありませんが、旅先ではないと困ります。
・予備メガネ
メガネがないと活動できない視力の持ち主にとっては必須。「現在の一代前の、やや度の合ってないメガネ」でも、ないよりマシです。
・ルーペ
慣れない異国の通貨を見分けるのに、ないのとあるのとでは大違いです。
・体温計
電子式を一本持っていきましょう。体調不良のときに「体温」という情報があるかどうかは、適切な処置が取れるかどうかを左右します。
・ウエットティッシュ
・(ハンカチ)、(ティッシュ)
まあ、このあたりは説明の必要はないかと。
1-2 洗面用品
・歯ブラシ、歯間ブラシ、あかすり、ヘアブラシ、日焼け止め、リップクリーム、(ボディソープ)、(シャンプー)、(リンス)、(常用している化粧品)
ふだん使っているものをガッサリと持ってきて、そのままシャワールームで使えればよいわけです。旅行用にふだん使っているものと同じものを別途用意しておくと、「そのままバッグに詰める」で済みます。とはいっても、液体は持ち込みに制限のある国・航空会社が多いので、小さな容器に小分けしておくか、小さな容器に詰められた製品を購入します。
日常も旅行時も愛用している日焼け止めです。化粧水を別途持ち歩く必要がなく、クレンジング剤不要。
・温泉バッグ+大きめのS字フック
シャワールームに洗面用品を持ち込んで使うのに最も適したバッグは、私の経験では、いわゆる「温泉バッグ」です。ただし、市販の温泉バッグはパイプなどに掛けるためのフックがついていないので、大きめのS字フック(錆びないプラスチック製品)も入れておきます。
「温泉バッグ」の一例です。これと同じものを2年ほど使用しています。特に問題はありません。
1-3 小道具類
・(ハサミ)
100均で売られている文房具のステンレスハサミが1丁あると、さまざまな作業の効率が大きく向上します。
・ロープ
10メートル程度は持っておくとよいでしょう。私はシャレで、SM用の赤いロープを用意しています。
・(エイト環)
高所からの脱出を余儀なくされたときに、あれば脱出の容易さが全然違います。ただ、「いきなりぶっつけ本番」はかえってリスクが高いので、必須とまでは言えません。
・カラビナ
できれば登山仕様を4つ程度。
・ガムテープ
もうすぐ使い切れそうな薄くなったロールを潰して携行すれば、かさばりません。
1-4 電力事情への対応
・電源タップ
日本の電気製品を使用するのなら、日本仕様の3口程度のもので可。コードの延長、数少ない電源の有効利用などに便利。
・プラグのアダプタ
1つの国で復数のタイプが使用されている場合があります。その場合は、全タイプのアダプタを持っていく必要があります。どこにどのタイプが出現するか分かりません。
こういう単純なタイプは、一番トラブルが少ない気がします。
・変圧トランス
高価ですが、昇圧・降圧両用のものをお勧めします。変圧以外にもサージの吸収などに役立つので、よほど電力事情を信頼できる国以外では、パソコンなどのデリケートな電子機器を利用するのならば持っておいたほうがよいです。
私が持っているのはこちら。車椅子のバッテリ充電器(一応は海外でも使用可能な仕様)にはパワー不足で使えませんが、それ以外、特に問題はありません。